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ATPツアー再開に向けて「まったく予想がつかない」とジョコビッチ [テニス]

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 ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が間違いなく参戦すると決めたのは、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの中で通常とは違うダブルヘッダーのために彼がニューヨークに赴くほんの1週間前のことだった。 ウェスタン&サザン・オープン2020|PHOTOアルバム 「どのような状況になるのか、本当に予想がつかなかった」と世界ナンバーワンのジョコビッチは当時の心境を語った。  それはまさに、現在の世界を表現していると言えるかもしれない。ある時期には間違いなく、2020年のうちにテニスが活動を再開することはないように思われたこともあったのだ。  男子のプロテニスツアーはこの土曜日、本格的に活動を再開する。ウェスタン&サザン・オープンの本戦は8月31日に開幕するUSオープンと同じ会場で、同じく特別な環境の中で行われることになっている。  観客はおらず、感染を予防する特別な対策が取られている。男子はラファエル・ナダル(スペイン)、ロジャー・フェデラー(スイス)、スタン・ワウリンカ(スイス)らのビッグネームがドローに欠けており、女子では世界1位のアシュリー・バーティ(オーストラリア)やビアンカ・アンドレスク(カナダ)などの名前がない。 「結局のところ、現状で僕らがここにいるのはポジティブなことだ。今はテニスをプレーすべきではない、公共の場で多くの観衆が集まるイベントはすべきではないと考えている人が世界には大勢いるだろう。それは完全に理解できるし、本当に無理もないことだと思う」とジョコビッチはコメントした。  ジョコビッチは彼の妻とコーチのひとりであるゴラン・イバニセビッチ(クロアチア)らとともに、6月にセルビアとクロアチアで自身が主催したチャリティ大会においてウイルス検査で陽性反応を示した中のひとりだった。 「でも同時にテニスが継続される様子を見てうれしく思う人々も、かなりたくさんいると思うんだ」と彼は続けた。  ウェスタン&サザン・オープンは本来であればオハイオ州シンシナティで開催されるが、パンデミックの影響で今年は例外的にUSオープンの会場であるUSTAビリー ジーン・キング・ナショナルテニスセンターで行われることになった。同会場は安全な環境を構築するため、ウイルス対策を徹底している。女子ツアーは8月初頭に再開していたが、同大会は約6ヵ月ぶりの男子ツアー公式戦となる。 「僕は個人的に、今年は公式戦が開催されることはないだろうと思っていたよ」と世界6位のステファノス・チチパス(ギリシャ)は明かした。「僕たちが現在も直面している危機のため、すごく難しいだろうと感じていたんだ。僕の意見では、現在のこの時点でテニスはもっとも重要なことではないよ」。  本戦初日の土曜日にプレーする予定の選手の中には、アンディ・マレー(イギリス)、マリン・チリッチ(クロアチア)、ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)、16歳のコリ・ガウフ(アメリカ)らがいる。  多くのことからかなり長い間離れていたあとだけに、誰にとっても何を期待すべきかを知るのは難しい。またニューヨークで連続してふたつのビッグイベントを行うというのが、常軌を逸したことだという事実もある。トッププレーヤーはほとんどの場合、エネルギーを充填するためにグランドスラム大会の前に1週間のオフを取ってきた。 「いくつかは驚きの結果のようなものがあるだろう。ウェスタン&サザン・オープンで成功した選手の何人かが、USオープンでは活躍できないというようなこともきっとあると僕は思う。両方の大会でいい結果を残す選手もいるだろうけどね。前哨戦の早い段階で負けた選手がUSオープンで快進撃を見せるってこともあるだろう」とマレーは分析した。  3度グランドスラム大会を制した元世界1位のマレーは2度に渡る股関節の手術を乗り越え、懸命に復帰への過程を歩んでいるところだ。 「僕たちはただ、どうなるか見てみるしかない。理想を言えば、もちろん僕はここで数試合プレーしたいと思ってるよ。グランドスラム直前の週にプレーしたのが最後はいつだったか、僕は覚えていない。ものすごく昔のことだったと思うよ」(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

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