「異常な強さ」のサッカー日本代表がもたらした「1強5弱」 次戦で最速W杯出場決定も
他の組も無風ではない。A組では中東の盟主イランが5勝1分けの無敗で首位を守るも、勝ち点3差でウズベキスタン、その下にアラブ首長国連邦が僅差で付ける。B組は4勝2分けで韓国が首位を堅持するものの、イラクとヨルダンが虎視眈々と上をうかがっている。両組は6チームの「3強3弱」の図式がある程度表れている一方、C組は当初想定されたその図式を打ち破り、日本が突出した「1強5弱」となっている。
各国の主力選手が欧州に集まることで戦術や情報の均一化が進み、スケジュールの都合から代表の成熟を図るのが困難なのが現代サッカー。過去最多のW杯5回制覇を誇るブラジルが南米予選で10チーム中5位に沈み、アフリカ予選ではナイジェリアが未勝利で下位に沈む。実力が数字に表れるとは限らない予選の中で、日本の存在は稀有といえる。
「異常な強さ」「アジアのレベルではない」と各国から感嘆の声が上がる日本代表。早期に本大会出場を決め、悲願のW杯8強に向けた強化に時間を充当したいところだ。