「異常な強さ」のサッカー日本代表がもたらした「1強5弱」 次戦で最速W杯出場決定も
2026年に米国、カナダ、メキシコで共催されるサッカーのワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会のアジア最終予選C組で日本が快進撃を続けている。19日に敵地で中国を3-1で撃破し首位を堅持。バーレーンとの次戦(来年3月20日、埼玉スタジアム)に勝てば日本史上最速となる予選突破が決まる。一方、日本を追うライバルは団子状態で「1強5弱」となっている。アジア最終予選の残る組は混戦模様。他大陸予選でも強豪が苦しんでいる。各チームのレベルアップによる激戦が目立つ中で日本の充実ぶりは際立っている。 【写真】W杯アジア最終予選で中国に勝利し、喜ぶGK鈴木ら日本代表 ■2位とは勝ち点9差 アジアで苦しむ姿が遠い過去と思えるほど、晴れやかな景色が眼前に広がっている。各組6チームで行われるアジア最終予選C組で日本はここまで5勝1分けの勝ち点16で首位を独走。4試合を残し2位のオーストラリアとの勝ち点差を9まで広げている。これまでの予選で苦しめられたオーストラリアやサウジアラビアを圧倒している。 日本は1998年フランス大会からW杯に7大会連続で出場している。過去のアジア最終予選を振り返ると、98年=最終予選後のプレーオフ、2002年日韓大会=自国開催で予選免除、06年ドイツ大会=6試合中5試合目、10年南アフリカ大会=8試合中6試合目、14年ブラジル大会=8試合中7試合目、18年ロシア大会=10試合中9試合目、22年カタール大会=10試合中9試合目で予選突破を決めた。 組分けのチーム数など予選方式は各大会で違い、バーレーン戦は試合結果と他会場次第とはいえ、3試合を残してW杯出場が決まれば、史上最速となる。今予選からアジアの出場枠は8・5に倍増し、最終予選の組分けも2組から3組に増えた。韓国やイランなど強豪国との同居が避けられたとはいえ、現状で2位以下に勝ち点9の大差を付けるのは過去に例がなく、出色だ。 C組の日本以外の5チームは大混戦になっている。2位オーストラリアから最下位の中国までが勝ち点1差の中にひしめきあっている。19日、日本についていきたかったオーストラリアは敵地でバーレーンに後半ロスタイムで追いつくのがやっと。サウジアラビアはオランダからの帰化組が戦力を底上げしているインドネシアに0-2で敗れた。 ■ブラジルでさえ苦戦