<高校野球速報>横浜・渡辺監督、最後の夏終わる!
東海大相模は7回、杉崎のバックスクリーンに飛び込む3ランなどで4点を追加。8回にも二死から3安打を集中して2点を奪い、9-0とリードを広げて勝利を決定的にした。 大量得点をもらった小笠原は、ストレートを軸にボールを丁寧に低めに集めて7安打の完封勝利。内野ゴロは、13個を数えた。小笠原、吉田という2人の好投手を抱える東海大相模は「神奈川を制するものは全国を制する」の言葉通り、優勝候補として10度目の甲子園に乗り込む。 横浜の渡辺監督は、この試合を最後に48年の監督生活にピリオドを打つことになった。試合直後には、さわやかな表情で、「(選手は)よくやってくれた」と選手の健闘を称えた。春夏5度の全国制覇。甲子園で通算51勝は、歴代3位タイの記録で、松坂大輔ら50人以上の選手をプロへと送り出した。 優勝した東海大相模の門馬敬治・監督(45)は、「渡辺監督、そして横浜高校に鍛えられて、成長させてもらった。その相手に最後の試合ですので、全身全霊、全力で挑んできました。(決勝という)最高の場所で試合ができたことを嬉しく思います。ありがとうございます」と、これまでライバル関係にあった渡辺監督に心から感謝の言葉を送った。 高校野球史にその名を刻んだ名将は、最後の花道で甲子園出場を果たすことができなかったが、その精神は次なるチームへと継承される。新チームからは、成瀬善久や荒波翔らを擁して甲子園ベスト4へ進んだチームの主将で、現在部長の平田徹(32)が指揮をとる。