【担当記者が解説】悠仁さま 筑波大学合格への道のり…1人で受験会場に入り礼儀正しくお辞儀 地方公務にも参考書持ち込み勉強 直前も面接対策など重ねる
日テレNEWS NNN
秋篠宮ご夫妻の長男の悠仁さまが筑波大学の推薦入試に合格し、来年春、進学されることが分かりました。皇位継承権を持つ男性皇族で、学習院大学以外の大学に進学されるのは戦後初めてとなります。宮内庁キャップの加納美也子記者が解説します。 ◇ 秋篠宮ご夫妻の長男の悠仁さまが国立の筑波大学生命環境学群・生物学類の推薦入試に合格されたことが分かりました。
──悠仁さまが合格したのは、どのような入試なのでしょうか。 悠仁さまが受験されたのは「学校推薦型選抜」という入学試験です。 生命環境学群は1校2人まで、高校などの学校長の推薦を受けた人だけに出願資格があります。 まず、学校の推薦枠を確保するには、高校の成績が評定平均でAランクを取る必要があります。 そして出願するための推薦要件として、悠仁さまが受験された生命環境学群生物学類は「生物に関連する自主研究等で実績を有する者」などの要件が課されています。
悠仁さまの場合、この研究実績については、去年発表した赤坂御用地のトンボ相に関する学術論文を活動報告書として大学側に提出したのではないかとみられています。 この論文をもとに、今年8月には京都で行われた国際昆虫学会議でポスター発表も経験。海外の研究者らと英語で交流されました。 ──そのような要件をクリアし、悠仁さまは先月、推薦入試を受けられたんですね。 はい。先月28日に小論文、29日に面接が行われ、悠仁さまが試験会場に入られる姿が確認されていました。 会場で悠仁さまの姿を確認した人によりますと、会場近くまで車で移動し、1人で試験会場入り口へ歩いて来られたということです。背負っていたリュックから、受験票とみられる書類を取り出し、近づいてきた職員に礼儀正しくお辞儀して書類を見せ、会場に入られ、いち受験生として試験に臨まれたということです。
受験勉強期間中も、秋篠宮ご夫妻と一緒に今年の夏、岐阜県で行われた全国高等学校総合文化祭に出席しましたが、私たちの取材によると、この際も、悠仁さまは参考書を大量に持ち込み、道中も受験勉強に励まれていたということです。 また、推薦入試直前にはいつもより早く登校して、進路相談を受けていて、面接の対策などを相談していたとみられ、こうした努力を積み重ねてこられました。 悠仁さまは来年4月から筑波大学に通われます。