闇バイト住宅強盗 所沢で犯行後、大宮駅で連絡用スマホ処分…公開手配された男 指示役の発覚防ぐ狙いか コインロッカーに入れ、別の男が回収 「報酬を受け取る約束が、強盗を指示されて断れなかった」と話す24歳
埼玉県所沢市の住宅で1日未明、男4人が押し入り現金を奪った強盗致傷事件で、最後の実行役として公開手配後に逮捕された住居、職業不詳の男(24)が、事件後に指示役との連絡手段として使っていたスマートフォンをさいたま市大宮区のJR大宮駅にあるコインロッカーに入れて処分していたことが9日、捜査関係者への取材で分かった。指示役の発覚を防ぐ狙いがあったとみられる。県警は同日、男を住居侵入と強盗致傷の疑いで送検した。 夫婦を襲った男、公開手配されるも…タクシーに乗って広範囲を移動
この事件では、男に加え実行役として25~43歳の男3人が逮捕された。捜査関係者によると、いずれも闇バイトに応募し、秘匿性の高い通信アプリで指示役からの指示を受けて犯行に及んでいたとみられる。現場周辺のコンビニエンスストアで見つかった、男らが移動手段として使用していたとみられる車の中には、4人の身分証などが入った財布が残されていたという。 捜査関係者によると、男は犯行後、指示役との連絡手段として使用していたとみられるスマホをJR大宮駅のコインロッカーに入れた。その後、別の男がロッカーからスマホを回収する様子が防犯カメラに写っていたという。指示役の発覚を防ぐ狙いがあったとみられ、回収役も闇バイトとみられる。男が新潟県で確保された際には別のスマホを所持しており、指示役を通じて新たなスマホを手に入れていた可能性があるという。その後、男は仙台市や北海道を経由して、7日に新潟県へ入ったとみられる。
捜査関係者によると、男は7日の逮捕時、所沢の事件の容疑を認めていた。所沢の事件の前日に起きた東京都国分寺市の強盗事件についても犯行をほのめかしており、「(国分寺の事件の)報酬を受け取る約束で行ったが、強盗を指示されて断れなかった」と供述しているという。