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「政治に対して声を上げない若者」を作ったのは誰か――都知事選と出てこないキッズ

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世界中に波紋を広げる「#FridaysForFuture」、「Black Lives Matter」、いずれも中心になって声を上げているのはSNSを駆使する10代~20代の若者たちだ。 【画像】年代別の投票率。20代の投票率はいずれの世代よりも低い 一方、日本では20歳代の投票率はほかのどの世代よりも低く、30%ほどしかない。その上、若い世代のタレントやミュージシャンが政治に対して声を上げると「素人が口を出すな」という批判が飛んでくる。 この違いはどうして生まれたのか、日本と諸外国の違いは何か。『BuzzFeed Japan』創刊編集長であり、退任後もネットにおけるジャーナリズムの第一線に立ちつづけるジャーナリスト・古田大輔が読み解く。

世界中で若者の政治参加の意識が急激に高まっている

昨年、「Dance Monkey」の大ヒットで世界的に有名になったオーストラリア出身シンガーのトーンズ・アンド・アイに「The Kids Are Coming」という曲がある。 “キッズたちの言うことなんて誰も聞こうとしない“ そんなひと言で始まるこの曲は、若者世代の怒りと力に満ちている。曲が出た当時26歳だったトーンズ・アンド・アイは、その世代のひとりとして歌う。意訳するとこんな感じだ。 “若者たちが誰かを殺したみたいに言うけれど あなたたちの世代が使ってきた銃なんていらない 私たちには成し遂げようとすることがあるから“ ミュージックビデオの背景には、紛争や環境破壊による気候変動の映像が流れる。これらはすべて上の世代による負の遺産。そんな社会を暴力を使わずに変えると訴えている。 感情あふれる甲高い声が特徴的な彼女だが、サビでは静かに繰り返す。 “The kids are coming The kids are gunning The kids are running The kids are coming, for you“ 私たちの世代が社会を変える。抑制が効いているからこそ、その決意が伝わってくる。 これは歌の世界の話じゃない。今、世界中で若者の社会変革や政治参加の意識が急激に高まっている。 ■「自分たちの将来を奪うな」 投票率が急上昇 2018年にスウェーデンで当時15歳のグレタ ・トゥーンベリが始めた気候変動への対策を求める運動「#FridaysForFuture」は、世界中に広がった。10代~20代の若者たちが街頭に繰り出し、地球の未来を、自分たちの将来を奪うなと権力を握る上の世代に訴えた。 政治参加のあり方はデモだけじゃない。投票率も一気に上がった。 アメリカで2014年と2018年の選挙を比較すると、ミレニアル世代(1981~1996年生まれ)の投票率は22%から42%とほぼ倍(※1)になった。 イギリスでも2017年総選挙の18~24歳の投票率は64%(※2)に達した。2001年、2005年総選挙の頃は40%前後だったことを考えれば、こちらも躍進だ。若者たちはInstagramやTikTokで社会を変えようと呼びかける。政治的なメッセージは至るところから出てくる。テイラー・スウィフトからも、ビリー・アイリッシュからも。 (※1) https://www.pewresearch.org/fact-tank/2019/05/29/gen-z-millennials-and-gen-x-outvoted-older-generations-in-2018-midterms/ (※2) https://commonslibrary.parliament.uk/research-briefings/cbp-8060/

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