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首都地震マップ【江戸川区・江東区】液状化・津波被害にどう備える

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マネーポストWEB

 近い将来、「首都直下地震」が起きる可能性が高いといわれてきたが、近年、全国各地で地震が頻発しており、大地震の直撃に向けて、しっかりと備えておく必要がある。あなたや家族の家、学校、職場は安全な地域にあるのか? それとも特別な備えが必要な場所なのか? オリジナルハザードマップを参考に、巨大地震から命を守る対策を考えてほしい。今回は東京都江戸川区・江東区の詳細な「ハザードマップ」をお届けする。 【図解】江東区のハザードマップ

同じマグニチュードでも揺れが激しい

 東京23区の中でもとりわけ強い揺れに襲われることが予想されているのが江戸川、江東の2区だ。武蔵野学院大学特任教授の島村英紀さんが話す。

「東京東部は全域が軟弱な地盤を抱えていますが、荒川の河口は特に地盤が弱い。砂や泥などでできた『堆積層』が地中深くに存在しています。地盤が軟弱で揺れやすいため、同じマグニチュードでも揺れが激しく、すぐ近くの地域と比べて、激しい揺れを感じる恐れもあるので注意が必要です」(島村さん)

 当然、揺れが大きいほど液状化現象が起こるリスクも高くなる。江東区の「お台場」も注視したい。商業ビルや高層ビルが立ち並ぶ湾岸エリアの造成地は、関東大震災以降にできた地域のため大地震による被害のデータがない。いわば、まったく未知の土地だ。マップでは、江戸川区の大部分や亀戸周辺より湾岸エリアの方が標高が高いことがわかるが、不安は大きい。

「造成地の地下にあるのは、もちろん軟らかくて揺れやすい堆積層です。足場がしっかりしていても、液状化により広範囲に沈下する可能性もある」(島村さん)

地下水の汲み上げで地盤が沈下

 さらに、東京湾で3m以上の津波が発生した場合、沿岸部の工場などを押し流すことも考えられる。津波の影響は、地域の7割が「ゼロメートル地帯」と呼ばれる低地で占められている江戸川区も心配される。

「土地の高さを表す『標高』は東京湾の平均海面を基準として高低差を計測していますが、これほど下町が低い土地になったのはもともとの地形条件だけではありません。いまは規制されていますが、昭和半ばまで行われた過剰な地下水の汲み上げも影響しています」(若松さん)

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