スカイマーク、週休3日制検討 4月から事務職
スカイマーク(SKY/BC)は、事務職の週休3日勤務を認める制度を、早ければ2021年4月から段階的に始める方針を固めた。共同通信が12月26日に報じた。スカイマークはすでに副業を認めており、多様な働き方に対応することで雇用維持を図る狙いがある。 週休3日制の対象は、本社や空港で働く事務職の社員。本業に支障が出ない規模にとどめ、給与などの条件を詰める。運航路線が成田-サイパン線を除き国内線のスカイマークも、他社と同様に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で大幅な運休や減便が長期化しており、働き方に柔軟性を持たせる。新型コロナの感染再拡大により1月の減便率は26.7%と、12月の4.2%から22.5ポイント悪化する。 26日のAviation Wireの取材では、コロナ前の2016年ごろから佐山展生会長が週休3日制の導入検討を指示していたことがわかった。1日の労働時間が5時間から6時間程度であれば働きたい人など、多様な働き方のあり方を模索する中で週休3日制も有効な手段だとしていた。 スカイマークは2021年度入社の新卒採用を中止したが、コロナ後の事業展開を考慮し、システム開発に携わるITスタッフのみ8月に再開し、予定数を採用。人件費抑制を進める一方で、他社採用抑制で優秀な人材を確保しやすくなっていることから、重点分野の強化を進めている。
Tadayuki YOSHIKAWA