LA、ラスベガス、NY、サンフランシスコ……僕が知っている最高のアメリカ
自動車ジャーナリストのレジェンド岡崎宏司氏が綴る、人気エッセイ。日本のモータリゼーションの黎明期から、現在まで縦横無尽に語り尽くします。 連載/岡崎宏司の「クルマ備忘録」 前回に続き、無類の海外旅行好きの筆者がコロナ禍の日々を少しでも楽しむべく考案した妄想の旅、アメリカ編をお送りします。日本では決して味わうことのできない、お洒落で華やかで楽しい旅の記憶が鮮やかによみがえります。
妄想の旅、アメリカ編
旅が大好きな僕にとって、2年以上も足止めを食っているのはかなりきつい。なので、せめて「妄想の旅」でも、、、と思い、前回は欧州編を書いたが、今回はアメリカ編を書く。 まずは西海岸、、ロサンゼルス&サンタモニカからスタートする。通算すれば、いちばん多く行き、いちばん長く滞在した場所だ。 若い頃の宿は、いうまでもなく安いモーテル。だからか、50~60年代の趣が残ったモーテルは今も大好きだ。でも、歳を重ねてからは、それなりのホテルに泊まる。 ロサンゼルスでいちばん好きなのはビバリーヒルズ・ホテル。イーグルス、『ホテル・カリフォルニア』のジャケットでも有名だ。 プールサイドの居心地は最高だし、スタッフの笑顔も最高。食事も美味しい。そこに居るだけで明るく楽天的な気分になれる。「南カリフォルニアの気分」が満喫できる。 クルマでの移動が必須の立地だが、クルマさえあれば短時間であちこちに行ける。サンセットプラザにも、ロデオドライブにも、ロバートソン通りにも、メルローズ通りにも、、気軽にヒョイと出かけられる。 なかでも、いちばん好きなのはサンセットプラザ。オシャレなブティックやレストラン、カフェが並び、サンセット大通りには名車、珍車、高級車が頻繁に通る。南カリフォルニアの陽光を浴びながら、ここのオープンカフェで過ごすのは至福のひとときだ。 ロデオドライブを始めとした、多くの魅力的ショッピングエリアを徒歩圏内に収める、、のが、ビバリーウィルシャー・ホテル。気の利いたレストランやカフェも徒歩圏内に多い。ロサンゼルスでクルマ無しの1日を過ごせるのは貴重なことだ。