レッドブル・ホンダをさらに前進させる”アイデア”あり! 新加入セルジオ・ペレス「うまくいけば、パフォーマンスを上げられる」
セルジオ・ペレスは、レーシングポイントに在籍していた2020年シーズン、自身初優勝を果たすなど印象的な活躍を見せ、それが評価されて今季レッドブル・ホンダ入りすることとなった。そのペレスは、レッドブルが一歩前進するために役に立つと考えるいくつかのアイデアを持っており、それについてチームとの作業を開始しているという。 【ギャラリー:美しきF1マシン】「”戦うチーム”に生まれ変わった、記念樹的1台」レッドブルRB3 長くレーシングポイント(フォースインディア時代含む)に在籍していたペレスは、実に7年ぶりのチーム移籍。そのため、新しい所属チームがどのように機能しているのか、それを学んでいる最中だという。しかしそんな段階であっても、レッドブルをさらに良くすることができると感じているという。 「僕は様々な時代、様々なチームで、このスポーツに参加してきた」 ペレスはレッドブルのファクトリーで収録されたビデオインタビューでそう語った。 「僕に何が必要なのか、それは自分自身で分かっているつもりだ。チームと話しただけだけど、ある部分でチームをさらに前進させることができると感じている」 「方向性については理解していると思う。確かに僕は、もう少し待って、マシンを実際に走らせてみる必要があると思う。でもすでに、チームと共有しているいくつかのアイデアがあり、それがうまくいけば、ある程度のパフォーマンスを上乗せできると思う」 レッドブルに加入してまだ日が浅いものの、ペレスは徐々にチームに慣れてきているという。 「確かに僕は、これまで同じチームで7年間働いてきた。だから、少し違う感じがする」 そうペレスは語る。 「それは、犬が新たな家族に迎えられるようなものだと思う。何年も前の家族と一緒にいて、彼らといるのに慣れていたのに、突然別の家族に引き取られるんだ」 「でも、僕はここを快適に感じ始めていると言わなきゃいけない。素晴らしいチームであり、非常に団結しており、そして僕らの前にはたくさん楽しいことが待ち構えているというのが分かる」 ペレスは、マックス・フェルスタッペンと組むことがどれほど厳しいモノなのか、それについては考えていないというものの、良い組み合わせになるはずだと認識しているという。 「僕にとって彼と組むのは大きな挑戦だ」 「僕らはみんな、マックスの凄さを知っている。彼の才能、速さ、ここまでの数年でどれだけ成長し、今ではどれだけ成熟したドライバーになったのか、それは分かっているんだ。彼は間違いなく最高のドライバーのひとりであり、現在のグリッド上では、最速ではないかもしれないけど、最も速いドライバーたちの中のひとりだ」 「ある意味でそういうドライバーと組むのは大きな挑戦だ。彼は長くこのチームにいる。彼は自分が欲しいモノ、そしてマシンに必要だと思うモノを理解している。大きなチャレンジだけど、彼と一緒に働き、チームのために共に前に進むことを楽しみにしている」 すでにRB16をシミュレータで試したペレスは、開幕前のテストと開幕戦が同じバーレーンで行なわれることで、レッドブルに”慣れる”ことを容易にしてくれると信じている。 「この時期のヨーロッパが寒かったことを考えると、それは悪いことではないと思う」 そうペレスは語った。 「開幕戦に向けて、良い参考になると思う。テストをしてからレースをすることになるので、スピードを上げていくのに役立つと思う。それほど大きく変わらないけど、チームやマシンに慣れるのを、少し楽にしてくれると思うよ」
Jonathan Noble