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山本寛斎さんが夢見たスカイライナーの「次」 「鉄道なにコレ!?」第12回

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 世界を舞台に活躍したファッションデザイナーの山本寛斎さんが7月21日、亡くなった。デザインした京成電鉄の京成上野(東京)―成田空港間を結ぶ特急「スカイライナー」の現行車両「AE形」は、優れたデザインに贈る2010年のグッドデザイン賞を、翌年には鉄道愛好家団体「鉄道友の会」の最優秀賞「ブルーリボン賞」を受賞。人気車両となり、鉄道車両のデザインに異分野の専門家を起用する動きを加速させた。筆者がお目にかかった際、山本さんはスカイライナーの「次」への夢を語っていた―。(共同通信=大塚圭一郎)  ▽フェラーリのデザイナーも“参戦”  近年登場した人気鉄道車両には、スーパーカーを手掛けた工業デザイナーや、建築家ら異分野のプロの“参戦”が目立つ。今年3月14日のダイヤ改正でデビューしたJR東日本の東京駅・新宿駅(東京)と静岡県の伊豆半島南部の伊豆急下田駅を結ぶ特急「サフィール踊り子」の新型車両「E261系」をデザインしたのは、イタリアのスーパーカー「フェラーリ・エンツォ」を手掛けた工業デザイナーの奥山清行氏だ。

 奥山氏は米国大手自動車メーカー、ゼネラル・モーターズ(GM)のチーフデザイナーや、ドイツの高級車メーカー、ポルシェのシニアデザイナーを歴任。イタリアのピニンファリーナの在籍中に名車の呼び声が高いフェラーリ・エンツォを設計した。  斬新なスーパーカーを生み出した奥山氏だけに、メタリックブルーを基調にしたE261系の外観はスポーツカーのような格好良さだ。天井の両側に並んだ天窓から太陽光が降り注ぐ開放感のある雰囲気の中で、伊豆半島を走行中にコバルトブルーの太平洋を見渡せる。  新型コロナウイルスの感染拡大で旅行需要が落ち込んだ逆風下のデビューとなったが、全ての車両がグリーン車以上で座席同士の間隔が広いためソーシャルディスタンス(社会的距離)に対応済み。中でも伊豆急下田駅側の先頭車となる「プレミアムグリーン車」は、設けられた座席が横に2列のみの全20席。4列あるのが一般的な在来線特急用普通車の半分だ。また本革でしつらえてある座席はボタンを押すだけで背もたれを倒したり、フットレストを動かしたりできる。

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