女性ではビヨンセが首位!グラミー賞の「最多受賞記録」を持つアーティストたち
ビヨンセが女性アーティストでは最も多くグラミー賞を獲得したアーティストになった。では、グラミー史上、最多受賞記録を持つのは誰なのだろう? 今年の第63回グラミー賞で、ビヨンセは28個目となるグラミー賞を受賞。この中にはミーガン・ジー・スタリオンとのリミックス「Savage」での最優秀ラップ賞や、「Black Parade」での最優秀R&B賞、「Brown Skin Girl」での最優秀ミュージックビデオ賞が含まれる。 【写真】え、あの人も?実はグラミー賞を受賞していない、伝説のアーティスト25組 「感無量だわ」とコメントしたビヨンセ。「私は9歳の時からずっと仕事してきたけど、こんなことが起こるなんて信じられない。夢のような日だわ。どうもありがとう!娘2人と息子がいまちょうど観ているの」 彼女はこれでクインシー・ジョーンズと並んで累計受賞数第2位になった。史上最多受賞者はハンガリア出身のイギリス人指揮者ゲオルグ・ショルティで、31個のグラミー賞を受賞している。 そこで、ショルティとジョーンズの伝説的キャリアをここに記してみた。
ゲオルグ・ショルティ:受賞数31
グラミー史上最多累計受賞数を誇るのが指揮者のショルティ。グラミー賞のクラシック部門でも最多受賞記録を持っている。 ユダヤ人のショルティがヨーロッパで最初に評価されたのは1930年代だが、ヨーロッパ全域にナチが勢力を拡大し始めたため、スイスに脱出せざるを得なくなった。この間はピアノ伴奏者として生計をたてていた。 第二次世界大戦が終わると、ショルティはドイツ、ミュンヘンのバイエルン国立歌劇場のディレクターに任命され、そこからクラシック音楽界における彼の長く影響力の大きいキャリアが始まった。 最初のグラミー賞は1962年、ヴェルディの「アイーダ」で最優秀オペラ・レコーディング賞を獲得。累計ノミネーション数は74、受賞数は31に上る。1997年、ワグナーの「ニュルンベルグのマイスタージンガー」での最優秀オペラ・レコーディング賞が最後の受賞となった。 ショルティは1997年、84歳で死去。