11月に水戸黄門まつり 実行委案「今年限り」 花火大会は10月22日
水戸市の「水戸黄門まつり」について、実行委員会が16日、同市緑町のアダストリアみとアリーナであり、事務局(水戸観光コンベンション協会)が花火大会を10月22日、本祭を11月5日の秋に開く実施方針案を示した。例年は夏開催だが、感染症対策と熱中症対策の両立は難しいとして、今年に限り秋に移す案を示した。参加者の意見を聞き、次回の委員会で決める。 まつりは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020、21年と2年連続で中止になった。19年は、それまで連続していた花火大会と本祭の3日間の日程を分離。本祭を来場者による参加型に刷新して、3日間で約70万人を集めた。 方針案によると、開催については基本的にコロナ前と同じ手法や時期での開催は難しいとし、まつり本来の目的の観光振興より伝統と文化の継承を重視。①技術や文化を披露する場の創出②まつり特有の雰囲気の再現-を主眼とした内容にするとしている。 具体的には、花火大会を千波湖で例年通り打ち上げ、観覧場所の一部に有料の桟敷席を設ける。荒天時は順延または分散開催などを検討する。本祭は会場を限定し、茨城県三の丸庁舎広場と水戸大手門広場で山車巡行や神輿連合渡御、水戸黄門カーニバルなどを行う。
茨城新聞社