メジャーではオーナーではなく代理人の現場介入が問題に
ストラスバーグの時は、ナショナルズのリゾGMが折れる形で、ボラスの主張が通ったが、今回、メッツは代理人サイドからの圧力には屈しないという方針をみせた。この日の午後、マーリンズ戦の前にメディアに対応したリコGM補佐は、「我々の基本方針は開幕から継続的に安定している。開幕からずっと現場の医師、本人を含めて常に肘の状態を監視し、現場と本人の意見を聞きながらここまでやってきた。それは今後も変わらないだろう」と、従来のプランを貫く方針を明らかに。 また、アルダーソンGMは、ハービーには常に十分な回復の期間を与えてきた経緯を説明。8月も先発を1回飛ばしていること。9月も1回は飛ばす予定で、先発6人制を敷く予定であることなど、複数のメディアに対して、球団側の主張を語り、両者は真っ向から対立する形となっている。 2日に脱水症状を起こしてチーム便に同乗するのを見合わせたハービーは、この日、チームに合流。次回登板は8日(日本時間)の予定だが、さて、この先の登板には、どんな影響が出てくるのか。この日、メッツのコリンズ監督はもう一人のボラス代理人のクライアントである新人のコンフォート外野手に関して「じゃあ、彼は、何打席立つことが許されるんだろうな」と皮肉いっぱいのジョークを飛ばしたそうだが、何とも代理人の力の強いメジャーならではの事象と言えるだろう。