バスの運賃が4ケタ台に突入だと!? その場合千円札は運賃箱のどこに入れるの?
■千円札処理法その1:いったん両替
過去に体験したことのある千円札の処理方法のうち、まず挙げられるのが一旦ぜんぶ小銭に崩してから支払う方法。 運賃1,210円のうち、千円札を両替スロットに入れて小銭に替えて、出てきた小銭をぜんぶ投入ボックスに入れてから、残りの210円を放り込んで降車という流れだ。
■千円札処理法その2:人力で回収
次の例は、まず千円札を運転手さんに手渡しして、残りの210円を通常通り投入ボックスに入れる、札だけ人力で回収するスタイル。 これはおそらく、運賃箱内蔵の金庫が紙幣に対応していない仕様の関係から、そういった方法が採られていると思われる。 千円札を入れるための専用ボックスが、運賃収受器に外付けされていることもあり、その場合は札だけその専用ボックスに納めるかたちだ。
■千円札処理法その3:そのまま投げ込む
そのほか、手元の千円札+210円を、運賃箱の投入ボックスに全部まとめて放り込んで支払い完了な、札の処理方法としては最も効率のよいパターンも見られる。 このパターンでは、運賃1,210円を千円札2枚で払いたい場合、最初の1,000円分を投入ボックスに入れて、もう一枚の千円札は両替スロットで小銭に崩し、残りの210円分を取って投入ボックスに投げ込む流れが一般的な気がする。 なお投入ボックスに札を入れる際、そのまま投げ込む、ふんわり二つ折り、しっかり四つ折りにしてから入れるなど、投入時のお作法が何種類かあるのもポイント。
■千円札処理法その4:両替スロットが飲む!
ハイテク機能を付けた最近の運賃箱に見られるスタイルかもしれないが、両替スロットに千円札を入れると、最初の1,000円として支払ったことになるタイプもあった。 運賃1,210円を千円札2枚で支払う際、残りの210円分はどうするのかと言えば、これは通常通り両替して、210円だけ取って投入ボックスに投げ込む。 2枚めの千円札を両替スロットに入れると、自動的に計算して210円を差し引いて、お釣りの790円が出てくる、よりハイテク便利な運賃箱もありそうだが、2024年冬現在のところ、まだ出会ったことがない。
■結局あの手が頼みの綱!?
とりあえず思い起こしただけで、4パターンの千円札処理方法が例に挙げられた。1,000円越えの運賃を払うだけでも、バラエティに溢れていて興味深い。 とはいえ、裏を返せば処理方法がバス会社ごとにバラバラ。標準的な千円札の処理方法が存在しないため、共通のお作法を作れない「弱点」とも取れてしまう。 そんな動向も手伝って、結局のところはどのバス会社でも、運賃後払い方式で4ケタ台に達したら、降りる際に「最初の千円札どこに入れますか?」と、運転手さんに聞くのが頼みの綱というわけだ。