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指揮官のマネージメントが招いた危機。アルトゥールがPCR検査を拒否

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footballista

文 木村浩嗣  「アルトゥールが反乱を表明」というニュースは、リーガが終了したものの、欧州カップ戦は終わらない、という今季の特殊性を象徴するものだった。

トレードが決まったものの…

 リーガは7月19日に終了し、バルセロナの選手たちは翌日から短いバケーションに入っていた。8月8日のUEFAチャンピオンズリーグ、ナポリ戦に向けての練習再開を前に、7月27日、PCR検査が行われたのだが、アルトゥールは現れなかった。  選手がクラブの命令に従わないことは珍しくない。放出を要求する者が最終手段として練習を拒否するというのは、夏の移籍市場の期間中にしばしばニュースになる。規律違反ではあるが、モチベーションの欠けた者を置いておいても仕方がない、ということで、多くの場合クラブは放出手続きに入ることになる。  “ゴネ得”と言えば聞こえが悪いが、契約金を引き下げるために移籍先のクラブが選手にゴネるよう薦めることも交渉手段の1つとなっている。  だが、アルトゥールのケースは違う。彼はピアニッチとの交換トレードで来季からのユベントス移籍が決まっており、6月30日に公式発表済み。その上で両選手とも書類上の契約関係は6月末で終了するはずだったが、シーズン終了まで延長することで合意していた。  以前、オレジャナのケースを紹介した。来季からのバジャドリー移籍が決まっていた彼は、6月30日以降のエイバルでのプレーを拒否した。ケガをすれば移籍自体がキャンセルされる恐れがあったからだ。  エイバルファンからすれば“裏切り”と受け取られかねなかったが、最後の試合で大活躍して残留を確実にする勝利に貢献、有終の美を飾った経緯がある。

契約解除への意思表示

 このオレジャナと同じ道をサッリ監督に起用され続けているピャニッチは歩いているのだが、アルトゥールは違う。公式発表以降、セティエン監督にまったく使われなくなったのだ。招集はされるももの出番がなく、スタンドであくびをするシーンがテレビカメラに撮られもした。  今回のPCR検査拒否は「戦力外なら契約解除してくれ。バケーションに入るから」という意思表示なのだろう。CLナポリ戦では、負傷や出場停止の影響で使えるMFはデ・ヨンクとセルジ・ロベルトしかおらず、セティエンはアルトゥールを招集せざるを得ないのだが……。  それにしてもセティエンのマネージメントのまずさはどうだ。メッシとも就任早々にトラブルを起こした。インタビュー時に聞いた「チームに選手の方を合わせる」というコメントが印象的な、意固地なほどの信念の人なのだが、その強い性格がマイナスに出ているのだろう。途中就任ということを考えると、今季はもう少し柔軟でも良かったのではないか。

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