女子大生(19)の遺体を解体した男(33)は母親とともに交通事故死していた…迷宮入りから7年目に判明した衝撃の事実と「残った謎」
解決に至ったが、それにしても7年の歳月は長い
それにしても目撃証言の少なさを考えると、近い場所にバラバラにした遺体をまとめて遺棄せずに少しずつ処分していたら、この事件は完全に“迷宮入り”になっていた可能性が高い。 事件発生の2009年から、島根県益田市では可燃ごみを出す際には記名制になっていたので、遺体の処分方法が限定されていたことは推測できる。また、公開捜査が犯人を焦らせて遺体遺棄に向かわせ、それが結果として発見につながった……と考えることもできよう。 いずれにせよ、警察の執念が実るかたちで事件は解決に至ったのだが、それにしても7年の歳月は長い。再捜査からのスピード感を考えると、もっと早く前歴のある被疑者を洗い出すことはできなかったのだろうか。犯人が事故死していた事実は動かしようがないが、遺族が心を痛めた時間を考えると、やり切れない気持ちになる。 ともあれ、Nシステムや画像復元といった先端技術が、“未解決事件”を解決へと導くこともあるのだ。
加山 竜司
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