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明暗くっきり。巨人パーラと阪神ボーアの 決定的な違いを名コーチが指摘

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webスポルティーバ

阪神のジャスティン・ボーアと巨人のジェラルド・パーラ。どちらも今シーズン、新外国人として日本にやってきた助っ人だ。ボーアはメジャー通算92本塁打を放ったスラッガーで"バースの再来"として期待されたが、ここまで(7月4日現在)の成績は打率.238、1本塁打、3打点と苦しんでいる。 大田泰示が巨人と日ハムの絶対的な違いを明かす  一方のパーラはメジャー通算1312安打を放った中距離打者で、昨年はワシントン・ナショナルズの一員としてワールドシリーズ制覇に貢献。日本でもシュアなバッティングを披露し、現在まで打率.341、3本塁打、10打点の活躍を見せている。  はたして、明暗を分けた両外国人の"差"はどこにあるのだろうか。近鉄、ヤクルトなどで打撃コーチ、ヘッドコーチとして多くの一流打者を育てた伊勢孝夫氏に聞いた。  ボーアが来日1号を放ったのは、開幕から11試合目の中日戦。左腕・岡田俊哉が投じた真ん中やや外寄りのスライダーだった。上体は少し浮いたが、パワーでライトスタンドに運んだ。しかも苦手といわれていた左投手から放ったのだから、本人もホッとしたことだろう。この1本がきっかけとなり"大爆発"ということもあり得るかもしれない。  ただひとつ気になったのは、打球の方向だ。あの球をセンター方向に打ち返したのなら、相手バッテリーも簡単に外のボールが使えなくなり、攻めに苦しむようになる。しかし、引っ張ってライトスタンドに運んだとなると、まだ引っ張りの意識が強く、バッテリーとしてもそこまで警戒することはないだろう。

そもそもボーアは、キャンプの時から力任せのバッティングだった。練習試合で3試合連続ホームランを放つなど脚光を浴びたが、あれが結果的に油断を与えたように思えてしまう。  日本では、オープン戦、練習試合で新外国人選手と対戦する場合、確認のために打者の好きなコース、打ちそうなコースにあえて投げて、その反応を見ることがある。  相手バッテリーは「あそこの球は危険だ」「この球速だとしっかりとらえてくる」といったように、冷静にチェックしているわけだ。つまり、サンプルデータを集めて、それを公式戦で生かす。言うなれば、あの3本は打たされたホームランだったわけだ。  だがボーアは、それで気をよくしてしまい、日本人バッテリーの配球を研究してこなかったのではないか。開幕からのボーアのバッティングを見ていると、引っ張る意識が高すぎて、外のボールはまったく見えていなかった。  フォームそのものは、まったく問題ないと思っている。ただ、打席での意識づけが少し足りない気がする。ボーアのバッティングを見る限り、意図した球を打ち損じているのではなく、打ちたいボールを投げてもらえずに焦れている感じだ。  とくに気になるのは、やはり対左投手だ。聞くところによると、メジャーでも左投手に苦労していたそうだ。そうした選手をよく獲得したなと思うが、ボーアのようなタイプは左投手のクロスファイヤーとなる外角のストレートや外に逃げていくスライダーは最も苦手とするところ。

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