女性技能士の会、設立へ 石川県職能開発協
石川県職業能力開発協会は新年度、女性技能士の会を設立する。理美容や金属加工、和裁などの分野で女性技能士が近年増えてきていることを受け、異業種間の交流を促進し、労働環境の向上や女性目線での新商品の開発を目指す。
26日、金沢市の石川県女性センターで説明会を開き、会員約30人に参加を呼び掛けた。浅井豊樹専務理事が概要や目的を説明し、参加者はアンケートで、加入の可否や今後してみたい事業を回答した。
技能士とは技能検定に合格した人に与えられる国家資格で、建築板金や左官、造園装飾、着付けなど全130職種がある。協会によると石川県内の女性技能士の数は、2010年には95人、15年142人、20年154人と増加傾向にある。
石川県建設業協会で女性部会が発足したことに着想を得た。女性の働き手が少ない業界もあり、会を通じて異業種の働き方改革を学び、導入してもらいたい考え。浅井専務理事は「多様な業界で女性進出が増えている。定着するよう環境を整えたい」と話した。
説明会に先立ち、女性技能士の活躍セミナーを開いた。初めて女性会員のみを対象に実施した。馬場化学工業(金沢市)の柿木貴子専務が「女性の輝く職場づくり」と題して講演した。
北國新聞社