アシスト持続50kmに…協栄製作所が刷新、電動4輪自転車の性能
協栄製作所(浜松市中央区、石川翔一社長)は、自社製品の電動アシスト付き4輪自転車を刷新し発売した。操作方法の変更やアシスト距離の延長などの改良を加えた。主に自動車運転免許を返納した高齢者が自身の力で移動するための交通手段として提案する。消費税込みの価格は38万2800円。初年度の販売目標は300台。各地の取扱店に試乗車を配備する。 刷新した「けんきゃくん」は、速度などを表示するディスプレーを発光ダイオード(LED)から3・5インチの液晶に変更した。モードの切り替えなどの操作は手元のスイッチで行う。エコモードで平たん路を走行した場合、従来モデル比2倍の50キロメートルのアシストが可能。車体の色はオレンジと新色のネイビー。本体重量は29キログラム。 旋回性が高まる後輪のディファレンシャルギア(デフ、差動装置)や、全車輪へのディスクブレーキ搭載など従来品で好評だった機能は変えていない。 けんきゃくんは協栄製作所が保有する2輪車向けアルミニウム製フレームの製造技術を活用し開発。社会貢献の一環として企画し、2013年に発売した。累計販売台数は約1900台に上る。同社によると購入者層の平均年齢は75歳以上となっている。