米国株式市場=S&P500・ナスダック最高値更新、ルルレモンが高い
[ニューヨーク 6日 ロイター] - 米国株式市場はナスダック総合指数とS&P総合500種が過去最高値を更新した。カナダのスポーツ衣料品大手ルルレモン・アスレティカが好調な業績予想を示したことや、米雇用統計で連邦準備理事会(FRB)による利下げ期待が強まったことが背景。 一方、ダウ工業株30種は下げた。医療保険・医療サービス大手ユナイテッドヘルス・グループの5.1%下落が重しとなった。 ルルレモンは15.9%上昇。5日に通期売上高予想を上方修正したことが買い材料となった。 このほか一般消費財セクターでは、米化粧品小売りのアルタ・ビューティーが9%上げた。年間利益見通し引き上げを好感した。 S&P一般消費財指数は2.4%高となった。 米労働省が6日発表した11月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は22万7000人増と、市場予想の20万人増を上回った。一方、失業率は4.2%に上昇し、労働市場の緩和を示唆した。 USバンク・ウェルス・マネジメントのシニア投資ディレクター、ビル・ノーシー氏は「これはFRBが12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)と2025年第1・四半期にも引き続き利下げを行うとの見方を裏付けるものだ」と述べた。 保険株は全般に下げ幅を拡大した。ユナイテッドヘルス・グループの保険部門、ユナイテッドヘルスケアのブライアン・トンプソン最高経営責任者(CEO)が射殺されて以降、下落が続いている。 犯人は依然逃走中で動機も不明。この事件を受け、ソーシャルメディアでは米国の健康保険制度に不満を訴えるコメントが相次いだ。 傘下にSNS(交流サイト)フェイスブックを持つメタ・プラットフォームズは2.4%高。米ワシントン連邦控訴裁判所は6日、中国系の短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国内での利用禁止につながる新法について合憲と判断した。 ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を 1.01対1の比率で上回った。ナスダックでは1.56対1で値上がり銘柄が多かった。 米取引所の合算出来高は129億9000万株。直近20営業日の平均は145億株。 終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード ダウ工業株30種 44642.52 -123.19 -0.28 44824.29 44923.74 44596.4 6 前営業日終値 44765.71 ナスダック総合 19859.77 +159.05 +0.81 19743.96 19863.15 19734.4 2 前営業日終値 19700.72 S&P総合500種 6090.27 +15.16 +0.25 6081.38 6099.97 6079.98 前営業日終値 6075.11 ダウ輸送株20種 16879.40 -97.04 -0.57 ダウ公共株15種 1035.53 -11.79 -1.13 フィラデルフィア半導体 5061.30 +34.93 +0.69 VIX指数 12.77 -0.77 -5.69 S&P一般消費財 1894.19 +44.30 +2.39 S&P素材 576.55 -1.49 -0.26 S&P工業 1185.91 -3.01 -0.25 S&P主要消費財 893.89 -3.91 -0.44 S&P金融 836.85 +0.26 +0.03 S&P不動産 274.21 -0.11 -0.04 S&Pエネルギー 691.13 -11.00 -1.57 S&Pヘルスケア 1678.63 -9.18 -0.54 S&P通信サービス 343.71 +4.68 +1.38 S&P情報技術 4711.26 +6.57 +0.14 S&P公益事業 402.66 -4.87 -1.19 NYSE出来高 9.46億株 シカゴ日経先物12月限 ドル建て 39350 + 320 大阪比 シカゴ日経先物12月限 円建て 39335 + 305 大阪比