【長崎】ノーベル平和賞受賞式パブリックビューイング
NCC長崎文化放送
長崎市役所内にはパブリックビューイング会場が設けられ、被爆者や市民らが歴史的瞬間を見届けました。 【写真】ノーベル平和賞受賞式パブリックビューイング
被爆者や被爆2世、市民ら約160人が集まり、大石知事や、鈴木市長も駆け付けました。亡くなった被爆者の遺影を手に、授賞式を見守る人たちの姿もありました。 長崎被災協・副会長溝浦勝さん(83): 「自分たち一人ひとりの力は小さいけれど、無力ではないと思いを込めて広げてきて核兵器禁止をノーベル平和賞を力に皆さんと一緒に私たち被爆者はこれからも頑張っていきたい」 長崎で被爆した田中重光さん(84)ら日本被団協の代表委員3人にメダルと賞状が授与されると会場からは大きな拍手が沸きました。世界に向けて、核兵器廃絶を叫び続けながら、先立った被爆者たち。いま活動を受け継ぐ被爆者たちは、その功績の大きさを改めてかみしめていました。 長崎被災協・副会長溝浦勝さん(83): 「本当に苦労してきた先輩たちの偉大な力を改めて感じた。先達の人たちの力でここまで世の中が進んできたと報告したい。」 被爆者・長野靖男さん(81): 「言葉にならないうれしいですねやっぱりね涙が出て止まらなかった。特に山口仙二さんはどんだけ喜ぶだろうと思ってね天国で手を取り合って喜んでいるだろうと思うんです」 被爆者長崎被災協・理事城臺美彌子さん(85): 「命を懸けてやってこられた皆さんが評価をされて本当によかった。次に私たちが今の危機をどう乗り越えていくか、どう伝えていくか、真剣に核廃絶に対しては向き合わなければ人類が滅亡する」 被爆者・田中安次郎さん(82): 「谷口稜曄さんや山田拓民さん、吉田勝二さん、小峰秀孝さん、池田早苗さんそんな人たちの顔が授賞式の時、頭をよぎるんです。その顔が笑顔なんですね、もっと頑張れよという励ましの言葉が聞こえてきた。次を託す人たちと頑張って一緒にやっていきたいと思います」 鎮西学院高校3年・大澤心春さん(17)(被爆4世第26代高校生平和大使): 「被爆者の方々の思いを私たち若い世代が伝える使命があると考えています。今回の受賞でとても勇気づけられて私たちももっと頑張ろうと感じました」 活水高校3年・木場笑里さん(被爆3世ノルウェー派遣高校生平和大使): 「『被爆者』という言葉自体が世界に発信できることは大きな出来事ですごくうれしいこと。これからも(被爆者)の言葉の発信だけではなくて思いの発信も共に行っていきたい」 長崎東高校3年・安野美乃里さん(第25代高校生平和大使): 「被爆者の方々が80年近く苦しまれてきた事実を忘れさせないという使命感を感じた瞬間だったんですけどもっと周りを巻き込んで、世論を作り一人の立場をもっと強めていけたらと思っています」 来年は被爆80年。会場に来た人たちは、受賞の喜びを分かち合うととともに核兵器廃絶への思いを一層強めていました。
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