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開発者に聞く!巨人軍ユニホームの秘密とは?

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スポチュニティコラム

2017年に向けて、プロジェクトが発足

15年6月、新ユニホームに向けたプロジェクトチームが立ち上がった。 “UNDER ARMOUR MAKES YOU BETTER” アンダーアーマーが掲げるミッションに基き開発するため、日米の開発チームが結集。 米国からは生地チーム、デザイナー、チームスポーツの企画担当者が参画した。隔週でミーティングしながら連携を深め、17年シーズンに向けて約1年半に渡り開発が行われた。 「日本と米国は気候や環境が違い、日本はドーム球場が多いが、米国は少ない。こういうこともあり、米国の担当者からは『日本はどういう環境なのか』というような質問が多かったです。テクノロジーやイノベーションは相手がよく知っているので、(日本の事情と)重ね合わせながら開発していきました」(矢澤さん) “パフォーマンスブランドであるアンダーアーマーの使命として選手のパフォーマンスにとって何がベストなのか”を追求し、その結果として17年シーズンから使用する新ユニホームが完成した。

4つのポイントを設定し、独自の技術を凝縮

ユニホームを開発する上で最も重要な点は何だったのか。山中さんは、選手からの要望があったポイントを挙げて説明した。 「開発するに当たり、最も重視したことは“いかに選手のパフォーマンスを上げられるか”でした。選手から要望のあった『軽量性』『伸縮性』『吸汗性』『着心地』をポイントに、開発を進めていきました」 まずは開発の中心である生地と裁断だ。ここには、打つ・投げるといった縦横の動きが大きい野球というスポーツの特性に合わせた様々な仕掛けが施されている。 トップス前面の生地は、「COOLSWITCH」というUA独自の技術を採用している。裏側に特殊プリントが施されており、発汗時に反応して身体本来の冷却メカニズムを加速させるという。熱を帯びると、生地のクリスタルパターンが作動し酷暑でも身体を涼しく保つ効果がある。夏場の時期が中心かつ屋外でのプレーも多い野球にとっては重要な部分である。 特徴的なのは背面。野球の投げる・打つという動作で前面よりも伸縮が激しいこの部分には、特殊なメッシュ生地と裁断方法で工夫を凝らしている。 “ARMOURVENT(アーマーベント)“という生地で、「T400」というライクラのポリエステル糸を採用している。「通気性」「軽量性」「伸長性」「耐久性」「速乾性」という5つの機能を同時に実現し、ポリウレタンに匹敵するほどの伸長回復性を持っている。ポリエステル100%でありながらタテヨコに非常に伸びる素材になっており、ポリウレタンより糸の比重が軽いため軽量性も両立している。 裁断でも一工夫入れている。冷却性や軽量性に影響を与えるメッシュ加工。ここには編むと同時に通気口を形成する「エンジニアードメッシュ」という構造を採用した。 「メッシュは生地に送ってから穴を開けていく形が多いですが、そうすると穴を開けた部分の加工によって生地が重くなったり、着心地が少し硬くなってしまったりするので、ここでは編む中で穴を開ける(編むと同時に通気口を形成するいわゆる編地変化)というスタイルをとっています」

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