6月25日に伝説のピアノ復活コンサート【宇部】
記念会館所蔵、100年前のスタインウェイ
SAKI―DORIプロジェクト(真部尚志代表)が、長年にわたり修復した宇部市の記念会館所蔵の「伝説のピアノ」スタインウェイ。その復活コンサートが、6月25日午後1時半から同会館で開かれる。オーストリア・ウィーンを拠点に活動するピアニストの碓井俊樹さん、宇部ゆかりのオペラ歌手の秋本悠希さんらが出演し、よみがえった100年前の名器の音色を市民に披露する。 ピアノは1923(大正12)年に渡辺祐策らが新川小に寄贈したもので、世界最高峰のピアノメーカー、スタインウェイ&サンズ社製。2012年に同プロジェクトによる「伝説のピアノ復活計画」が始動し、20年に1回目の大規模な修復作業を終えた。以降1年以上かけ、市内の編曲家、田中祐樹さんが中心となって、音づくりの調整などを行ってきた。 復活コンサートでは、オペラ歌劇「カルメン」より「ハバネラ」、滝廉太郎の「花」などを披露する予定。秋本さんは「古さを感じさせない力強い音色が魅力的。宇部でのコンサートは初めてなので楽しみ」と話し、真部代表は「歴史を守ることは未来を守ること。地域の誇りと音楽文化を次世代につなげていきたい。多くの市民にスタインウェイの音色を聴いてもらえたら」と来場を呼び掛けた。 チケットは6月1日から市文化創造財団で販売する。料金は大人2000円、中学生以下1000円。未就学児は無料。問い合わせは同財団(電話35-3355)へ。