【プレビュー】残留と優勝を懸けて臨む大一番。残留王手の17位・柏と連覇に近づく首位・神戸が激突! | Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは11月30日から12月1日にかけて第37節が開催。三協フロンテア柏スタジアムでは、柏レイソルとヴィッセル神戸が対決する。 ●【動画】山川哲史 、宮代大聖(神戸)、川辺駿、中野就斗(広島)インタビュー
明治安田J1リーグは泣いても笑ってもラスト2試合。残留へ王手をかけている17位の柏がホームに連覇へ勢いを強めている首位の神戸を迎え撃つ一戦は、お互いにとって大きなものが懸かっている大一番だ。 柏は、降格圏の18位ジュビロ磐田と勝ち点「5」差という状況でラスト2試合を迎える。今節を勝利もしくは、引き分け以下に終わっても磐田が勝利を逃した時点で残留が決定する。ただホーム最終戦に迎え撃つ相手は、連覇へ勢いを強めている首位神戸。決して一筋縄ではいかないゲームとなるが、ホームで有終の美を飾って自力で残留を決めることが最大のミッションとなる。 ただここ数試合の流れは決して芳しくない。特に4試合続けて後半アディショナルタイムに失点しており、勝ち点を尽く取りこぼしてきた。特に3週間前に行われた前節は、後半にFW細谷真大のゴールでリードして勝利目前のところまで迫ったが、最終的には最後の最後に失点を喫して4試合勝ちなし。一つ順位が上のアルビレックス新潟との直接対決だったことも含め、痛恨のドローとなった。 そこから3週間の中断を挟めたことをポジティブな結果に繋げていきたいところだ。直近の4試合は柏にとって悲劇だったことは間違いない。だが、そこから気持ちを切り替えて、もう一度チームとして前向きなエネルギーを取り戻すだけの準備期間はあった。そのエネルギーを首位にぶつけて、5試合ぶりの勝利と共に残留を確定させられるか。残留への強い思いを90分間、隙なくやり続けられるかが試合のカギとなるだろう。 対する神戸は、2位のサンフレッチェ広島とは勝ち点「3」差をつけて首位を走っており、2シーズン続けてのリーグ制覇をハッキリと視界に捉えられている状況下でラスト2試合に臨むことになる。神戸が勝ち、1日に行われる広島と北海道コンサドーレ札幌の一戦が引き分け以下に終わることが今節で優勝が決まる条件となる。まずは今節を勝ち切って、他会場からの朗報を待つことがミッションとなる。 ここ1か月間で、リーグ戦のみならず、天皇杯に、AFCチャンピオンズリーグエリートと過密日程を強いられてきたが、6勝1分けと負けなし。さらに先週はガンバ大阪との天皇杯決勝を制し、一つ目のタイトルを獲得すると、ACLEの方でも4勝1分けで無敗で首位を走っており、アジアの戦いでも順調な歩みを進められている。このままの勢いでリーグ制覇を決め、年内を負けなしのまま突っ走りたいところだ。 リーグ戦では、DF山川哲史が2試合続けてセットプレーからゴールが生まれており、天皇杯では宮代大聖が決勝点を決めれば、26日のACLEリーグステージ第5節CCマリナーズ戦では、佐々木大樹の決勝点と様々な選手の活躍がチームの総合力にもなっている。そういった中で大迫勇也や武藤嘉紀といったチームの中心選手がここぞの活躍を見せられるか。大一番での活躍に期待だ。 お互いに他会場の結果に委ねられる中、まずは自分たちが最善の結果を残すことが求められる一戦。柏が残留への意地を見せるか、神戸が連覇への執念を示すか。それぞれの思いを懸けて天地の大一番に臨む。