2024年を彩った俳優・河合優実 その魅力に迫る映画&ドラマ15選
今年2024年、TVドラマ「不適切にもほどがある!」(TBS系)や映画『ナミビアの砂漠』と話題の作品に出演した河合優実。この年末を機に、近年の出演作の中からおすすめ映画を紹介する。
本当に彼女は実在したんだということを凄く感じて演じた『あんのこと』
映画『あんのこと』 河合優実インタビュー 『SR サイタマノラッパー』(2008)から『22年目の告白 ―私が殺人犯です―』(2017)、『ギャングース』(2018)など、人間の熱力を映画に焼き付ける入江悠監督の新作は実話がベース。本作『あんのこと』はある少女の壮絶な人生を綴った2020年6月の新聞記事に着想を得て撮りあげた人間ドラマです。貧困家庭に生まれ育ち、刑事との出会いによってドン底の生活から這い上がろうとした【香川杏】の姿を、『サマーフィルムにのって』(2020)や『由宇子の天秤』(2020)、今年放送となった「不適切にもほどがある!」など多岐に渡り活躍する河合優実が熱演。共演に佐藤二朗、稲垣吾郎と興味をそそるキャスティングです。今回は、ドラマに映画と多忙を極める主演の河合優実さんにお話を聞きました。
『あんのこと』( 2024 )
虐待の末にドラッグに溺れる少女を演じた現代社会の綻びを描く人間ドラマ 機能不全の家庭に生まれ、虐待の末にドラッグに溺れる少女が、人情味あふれる型破りな刑事や、更生施設を取材する週刊誌記者をはじめとした人々と出会い、その見返りを求めない姿に次第に心を開き、生きる希望を見いだしていく。しかし、微かな希望をつかみかけた矢先、どうしようもない現実が彼女の運命を残酷に襲う‥‥。2020年6月に新聞に掲載された「ある1人の少女の壮絶な人生を綴った記事」に着想を得て描く、実話を基にした人間ドラマ。 [監督・脚本] 入江悠 [出演] 河合優実/佐藤二朗/稲垣吾郎/河井青葉/広岡由里子/早見あかり [配給] キノフィルムズ 2024年6月7日(金) 公開
『敵』 (2025年1月17日公開)
第37回東京国際映画祭 主演男優賞、最優秀監督賞、東京グランプリ/東京都知事賞の3冠 渡辺儀助、77歳。大学教授の職を辞して10年。妻には先立たれ、祖父の代から続く日本家屋に暮らしている。料理は自分でつくり、晩酌を楽しみ、多くの友人たちとは疎遠になったが、気の置けない僅かな友人と酒を飲み交わし、時には教え子を招いてディナーを振る舞う。預貯金が後何年持つか、すなわち自身が後何年生きられるかを計算しながら、来るべき日に向かって日常は完璧に平和に過ぎていく。遺言書も書いてある。もうやり残したことはない。だがそんなある日、書斎のiMacの画面に「敵がやって来る」と不穏なメッセージが流れてくる。 [脚本・監督] 吉田大八 [原作] 筒井康隆「敵」(新潮文庫刊) [出演] 長塚京三/瀧内公美/河合優実/黒沢あすか/中島歩/髙橋洋/唯野未歩子/戸田昌宏/松永大輔/松尾諭/松尾貴史 [配給] ハピネットファントム・スタジオ、ギークピクチュアズ 2025年1月17日よりテアトル新宿ほか全国公開