【密着】3Dで見る「大腸がん」検査。人間ドックの最新テクノロジーとは
chapter03 後日検査結果
高橋先生: CTスキャンの画像データ結果です。腸の壁の一部が外側へ袋状に飛び出してしまったものを憩室と呼びますが、特に問題はありません。年齢とともに憩室がでてきて、野菜不足や食物繊維不足、肉食の方は憩室ができやすいと言われています。ポリープもなく、心配となるような所見はありませんでした。 平瀬: 良かったです。 高橋先生: もし前年度にポリープを切除した場合は、翌年も内視鏡検査を受けた方が良いですね。 また、血便や下血があった場合も痔だと決めつけずに、まずは検査を受けていただきたいです。 平瀬: 自分で判断して、発見が遅れてしまうのは怖いですよね。 高橋先生: 女性の死因の第1位は大腸がんです。検査を先延ばしにせず、便検査も恥ずかしがらずに提出してほしいですね。 平瀬: なぜ女性が多いのですか? 高橋先生: 便秘が一つの理由だと言われていますが、発見が遅れてしまったケースが多いですね。発見率を上げることで死亡率は下がるので、大きな突破口になるのではないかなと思いますね。 平瀬: なるほど。やはり定期的な検査が重要ですね。社員の健康を守るためにも、健康診断や定期検査の重要性を社内でしっかりと伝えていきたいと思います。
体験者:
平瀬 智樹 株式会社GENOVA代表取締役社長。1997年にITベンチャー企業に創業メンバーとして入社。6年間の在職の中で、同社の株式公開にも携わる。2003年にアメリカへ留学。2005年帰国後、同年7月に株式会社GENOVAを創業し「ヒトと医療をつないで健康な社会を創る」というミッションのもと、 メディカルプラットフォーム事業とスマートクリニック事業を展開する。患者さん(利用者)一人ひとりが健康に生活できる社会の実現を目指している。
監修医師:
高橋 通 先生 1994年から国立国際医療研究センターや東京大学医学部附属病院の救急医療現場での循環器専門医としての臨床経験を経て、2015年から現職、東京国際クリニック院長を務める。 SBIメディック(会員制健康管理支援サービス)カウンセリングドクターを兼任し、日々、人間ドック受診者や外来患者の健康管理・指導を行っている。 これまで急性心筋梗塞や急性心不全など生死に直結する救急医療や末期がん患者の在宅医療にも携わり、患者に寄り添う医療を施すことをモットーに培われてきた間隔を大切にしながら、いのちを守る人間ドックや先制医療を推進している。 また、テレビや雑誌など数多くのメディアを通じて「健康管理」に関する情報発信を続けている。
監修医師:
宮崎 郁子 先生 東京医科大学医学部医学科卒業後、東京医科大学病院消化器内科に勤務、研鑽を積む。牧野記念病院を経て、東京国際クリニックの副院長に就任。日本消化器病学会専門医、日本内科学会 総合内科専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本医師会 認定産業医の資格を有する。
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