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戸田恵梨香『スカーレット』が教えてくれた「今日は特別な1日」

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SmartFLASH

 3月28日に最終回が放送された、戸田恵梨香主演の『スカーレット』(NHK総合、月~土曜8:00~)の平均視聴率が20.5%であったことがわかった。初回から最終回までの平均視聴率は19.4%で、2015年度に放送された『まれ』以来、9作ぶりに20%には届かなかった。  それでも視聴者の満足度は高かったようで、ツイッター上では、スカーレットロスを露わにする視聴者の声があふれている。 《ひ、ひぃ……スカーレットが終わった世界線受け入れられない》 《何このスカーレットロス!喪失感ハンパない!》 「喪失感はあります。でも、それを乗り越えて強く生きていくのが人生だよと、川原喜美子という人間が教えてくれた気がしています」と言うのは、ドラマウオッチャーの晴川日月奈氏だ。 「『今日が “私の” 1日なら何をするか?』という問いかけに、喜美子の息子の武志は『いつもと変わらない1日は特別な1日』という言葉を残したのですが、この物語はすべてその言葉に集約されているのだと感じました。  武志の臨終やお葬式のシーンを描かずにナレーションのみで表現したのも、いつもと変わらない1日こそが大切だという脚本家の強い思いの表れだと思います」 『スカーレット』では結婚式や臨終のシーンなどが描かれないことで物議を交わしたこともあった。  第75話で喜美子の父・常治(北村一輝)が亡くなるときも、ほぼ寝たきりだった常治が喜美子の頭を子供のように撫で、『ほな、またな』と言って眠りにつくシーンが描かれ、死そのものは、ナレーションのみで処理された。それが視聴者に大きな喪失感を与えた。  最終回でも同様に、喜美子が工房で唐突に「ギューしたろか?」と武志に言い、武志は戸惑いつつも抱きしめられ「幸せや」とつぶやく。その後、ナレーションで、武志が26歳の誕生日を前に旅立ったことが語られた。 「ナレ死に戸惑う視聴者もいると思いますが、最後の最後まで一生懸命生き抜いた常治や武志の笑顔が心に焼きついて、私はその笑顔に今も元気づけられています。  特別なことはしなくていい。与えられた今日という1日を、ひたむきに、一生懸命に、今、自分にできることをする。ラストシーンで喜美子が穴窯に火をくべている表情から、そんな覚悟が伺えました」(晴川氏)  新型肺炎の脅威にさらされ、不安な毎日を過ごしている今だからこそ、そのメッセージはとても尊く、とても大切なことのように思える。

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