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再び守護神を目指す、カープ中崎翔太の今。

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広島アスリートマガジン

 開幕から一進一退の戦いを強いられている佐々岡カープ。序盤から苦戦を強いられている最大の要因がリリーフ陣にあることは明白だ。塹江敦哉が勝ち試合での登板を増やし、ケムナ誠、島内颯太郎などの若手投手も中継ぎとして一軍定着へ奮闘を見せている。しかし、さらなる浮上を目指す要素として、近年のブルペンを支え続けてきた経験豊富なリリーバーの復活も必要不可欠だ。 【写真】カープOBが語る、あのCM撮影の裏側とは!?  中でも最大の鍵を握るといっても過言ではないのが、ストッパー問題だ。開幕から新外国人のスコットが結果を残せず二軍降格となった後は、菊池保則に役割を託したものの定着するには至らなかった。直近でセーブ機会のあった8月5日のヤクルト戦(神宮)ではフランスアがストッパーとしてマウンドに上がっている。しかしながら、経験でいうならばストッパーとして3年連続胴上げ投手を経験した中﨑の実績に勝るものはないだろう。  2019年オフに右膝の手術を行っただけに、本来であれば中﨑は3月開幕に間に合わないはずだった。しかし懸命なリハビリを続ける中で、コロナ禍の影響により開幕が延期したこともあり、滑り込みで開幕一軍メンバーに選出された。 「結果的に開幕一軍に選ばれたことは素直にうれしいですし、早く一軍のマウンドに戻ってこれたのは良かったと思います」    復帰後公式戦初マウンドとなった6月20日のDeNA戦では7回から登板し、1回無失点。その裏の攻撃で味方が逆転し、一軍復帰後初白星が転がり込んできた。  「なんとか無失点で抑えることができたのは良かったですし、何よりチームが勝つことができて良かったです」

 結果だけを見れば、復活に向けて弾みがつく待望の白星と見ることもできるだろう。しかし、その内容に目を向けると2四球を許すなど、制球力が自慢の背番号21からすれば決して本調子ではないことは明らかだった。  「やっぱり一番球が早かった頃と比べると、スピードが出ていない部分もあります」    そう語るように、登板した試合ではストレートの最速は140キロ代前半と苦しい投球に。そして7月9日の中日戦での3失点が引き金となり、これまでブルペンを支え続けてきた戦友とも言える今村猛の後を追うように二軍降格となった。 「ある程度(投球について)割り切らないといけない部分はあると思います。しっかり丁寧にコースをついて投げていければと思いますし、どういう形でも0で抑えていくことが自分の役割だと思っています」  キャリアの中でスタイルチェンジを求められる投手は決して少なくない。中﨑にとっては、今季がそのシーズンなのかもしれない。いずれにせよ多くの修羅場を乗り越えてきた右腕の存在は、現状の若手の多いブルペンメンバーを考えると、シーズン終盤に向けて必ず大きな力となるはずだ。 「リリーフである以上、もちろんストッパーを目指してやっていきたいと思います。ただそこにいるのはあくまでも結果を残した投手だと思うので、まずは自分も一から結果を出していくだけですね」  二軍降格後、中﨑は三軍メンバーとして実戦登板から離れて自身の課題と向き合いながら汗を流し、必死の調整を続けている。8月4日に由宇練習場で行われた実戦形式のシート打撃では、ベテラン・石原慶幸とバッテリーを組んで登板。小園海斗に三塁打を打たれたものの、後続を打ち取り無失点に抑える投球を見せた。  対外試合への登板の見込みはまだ立ってはいないものの、一軍の巻き返しのためには右腕の1日でも早い再登録が望まれる。3連覇の最終イニングを任され続けてきた背番号21は、ここから不屈の闘志を見せるのみだ。

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