本当にポチっとして大丈夫?ギアマニアが考える中古シャフト購入トリセツ
長さにも気を付けたい。正しいシャフト長を知るためには、店舗で計測してもらうべきだろう。硬さ選びにも注意を払う。単体で販売されているシャフトは、ヘッドメーカーの純正シャフトの設定よりも“少ししっかりめ”と覚えておくといい。米国仕様モデルはさらに硬い。 また、中古シャフトは過去の使用者が先端を切ったりして、硬さや特性を調整しているかもしれない。ショップ側があらかじめ確認してくれると安心なのだが、見逃されることもある。同じ銘柄のシャフトが並んでいたら、模様の位置などを比べて確認したい。
中古シャフトの“キャリア”は分かりにくい
中古ショップは買い取り時に細かく検品しているとはいえ、ショップにたどり着くまでの経緯を把握するのは至難の業。スリーブを付け替えられたり、ヘッドから抜き差しされたりしたことで強度が低下している可能性もある。ゴルファー保険等でリスクヘッジすることを勧める。 そもそもシャフトに付いている純正スリーブを日本国内で販売しているメーカーはプロギアだけ。装着されているスリーブが社外品のこともある。その場合、クラブメーカーからの保証は受けられない。筆者は社外品のスリーブに装着されたシャフトが抜けなくなったトラブルが過去に2回ほどある。ギアマニアゆえに、数百本のうちのそれだけではあるが。
今回はリスクばかりを記したが、中古シャフト市場は急速に拡大している。なにせ性能における賞味期限が非常に長いのだ。昔、憧れたシャフトを格安で手に入れ、最新ドライバーに装着してみる方法もあるだろう。事故だけを回避すれば、シャフトも中古で楽しめる。(文・田島基晴)