【韓国で大流行】どれだけ知ってる? ビーガンビューティの新常識|美ST
日本でも浸透してきた【ビーガン(ヴィーガン) ビューティ】。お隣の韓国では、【ビーガン】を表記せずに発売されるスキンケアは、流行遅れの印象を与えてしまうほどです。今や、コスメもSDGsであるかどうかが重要。韓国でビーガン ムーブメントを牽引する3人の女性に、何故そこまで流行しているのか、知っておくと役立つ新常識を聞きました。お勧めコスメもチェック!
【ビーガン ビューティ】は自分とみんなのためにある
韓国在住の化粧品ブランドマネージャーのキム・ミスさんは「韓国の人たちは新しいことに素早く反応し、関心を持ち、それに対して専門家になろうという傾向があります。このため適応も速く、【ビーガン ビューティ】の流行もその中の一つでしょう」と言います。 「その始まりは10年ほど前の2012年に遡ります。人気俳優のキム・スヒョン(『サイコだけど大丈夫』『太陽を抱く月』などに主演)が白い子犬を抱いて海辺を散歩しながら『美しくなるために君を傷つけられない』と語り、『ビヨンドは動物実験をしません』というCFが話題になったのです。それは『ビヨンド』という化粧品ブランドの広告でした。当時、新鮮でありながらも馴染みのない【ビーガン ビューティ】の定義に対して、動物実験は化粧品が人体に及ぼす安全性のための措置である、自分たちの美しさのために他の生命を犠牲にすることは正しくないなど、多くの意見が出ました。その後も議論を経て互いの立場の違いを縮めながら進化し発展し、今は、地球と環境を考える認識の変化によって、一段階成熟した基準を作るようになったと思います」(キム・ミスさん)。
ソウル文化社「Woman Sense」2021年11月号
“自分の美のために他の犠牲を望まない”意識の高まりが市場を大きくする
ビーガン化粧品の韓国で認識されている公式的な認証条件は、 1:いかなる動物性成分も含まないこと(動物の骨が使われて生産されるもの、蜂蜜、蜜蝋、白砂糖なども含まれる)。 2:動物実験をしないこと。 3:ビーガン認証機関の認証マークを取得すること。 この厳格な基準を満たす努力を惜しまない背景には、コロナ19の長期化に伴い、環境と健康に対する関心がいつにも増して高まったことが影響しています。この1 ~ 2年間、私たちが食べて、着て、肌に塗るものなど生活全般にわたってビーガン文化が急速に定着し、韓国を含め世界市場が拡大。その人気に支えられ、NYファッションウイークに、初めてビーガン ビューティ ブランド「XUYONI」がスポンサーとして参加したこと(写真下)も自然な歩みと言えるでしょう。 ※編集部注:ビーガン化粧品の基準に関しては『WOMAN SENSE』の記事に準じています。