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猟の拠点、山小屋手作り 「若者に山の楽しさ伝えたい」 中島さんと藤井さん(鹿島市) 

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佐賀新聞

 猟の拠点を山に-。鹿島市の山間部でイノシシなどの狩猟・捕獲を行う中島久嗣さん(57)と藤井信博さん(49)が、同市三河内諸干(もろぼし)で手作りの小屋を完成させた。鹿島猟友会に所属する2人は、地域で狩猟者が減少していることから「若い人たちに興味を持ってもらう“山への入り口”になれば」と意気込んでいる。  捕獲に用いるわなや、修繕の道具を保管し、仲間たちが集まって猟に出発する。「イメージは、消防団の小屋のような場所」と藤井さん。いくつかの候補地の中から、福祉施設や学校も近くにある中山間地を本拠地に選んで建設した。  もともと小屋があり、基礎だけ残っていた跡地を活用している。理解のある所有者から無料で貸し出しを受け、昨年2月ごろ、草刈りから始めた。屋根以外は廃材を活用し、中に置いた家具なども友人らが提供してくれたという。小屋は昨秋に形になった。  周りにはミカン畑が広がり、イノシシなどの被害も出ている。藤井さんは「農作物の被害を減らし、イノシシが市街地へ侵入しないよう、わなを仕掛け続けるのが大切」と指摘する。  中島さんは、山あいで起きている異変に警鐘を鳴らす。5月下旬、小屋の裏にいたのは箱わなに入ったアライグマ。「ここ数年、鹿島で爆発的に増えた。行政にも伝えているが、今年は、ものすごいペースでわなに掛っている」  市農林水産課によると、市内でのアライグマの捕獲数は2013年度に1頭だったが、5年後の18年度には100頭に膨れ上がり、19年度は102頭、本年度は4、5月ですでに48頭に上っている。同課は「雑食で個体数を抑えないといけないが、繁殖力が強い」と苦悩する。  拠点が完成したことで、興味がある人に猟のやり方を紹介したり、ジビエ料理を囲んだりする機会が生まれた。新しく免許の取得に挑戦する人も出てきた。藤井さんは「狩猟をする人たちは高齢になっており、後進の育成が重要になってくる。拠点を生かし、山に入る楽しさも若い人に伝えていきたい」と話した。

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