「まったく分からないよ…」 アメリカ人夫婦が直面した日本の“壁”とは? 和の文化に感動するも“お手上げ”
冬の足音がどんどん近付いてきて、ぐっと冷え込んだ東京・六本木。街並みはクリスマスに向け、イルミネーションで彩られ始めています。休暇を利用して来日したという米国人夫婦もその景色にも驚がく。日本での思い出について話を聞きました。 【写真】アメリカ人夫婦も直面した日本の“壁”の写真 ◇ ◇ ◇
来日した理由は「西洋以外の文化を体験したい」
フロリダ州マイアミ出身のホルヘさんとジェンさん夫婦。ホルヘさんはソフトウェアのエンジニアとして勤務しているそうです。滞在4日目のこの日は午前中に新宿御苑を訪れた後、2人で六本木ヒルズへ足を運びました。ジェンさんは同ビルの敷地内にあるクモのような形のオブジェ「ママン」の作者、ルイーズ・ブルジョワの大ファン。実物を前に「小さいころから美術を専攻していたので、私にとって重要なことなの」と笑顔を見せ、ホルヘさんは「妻は中学生の頃、ルイーズ・ブルジョワと『ママン』について作文を書いたんだ。だから、彼女にとってとても特別なんだよ」と補足してくれました。東京ビッグサイトでデザインの展覧会も見学したようです。 世界の国々の中から、どうして日本を訪れることを選んだのでしょうか。ホルヘさんに理由をたずねると、「僕はいつも世界の反対側を訪れて、西洋以外の文化を体験したいと思っていたんだよ。韓国やオーストラリアもいいんじゃないかという話も出たけど、全く違う文化を体験しようと決めたんだ」と笑顔。 ジェンさんに日本の印象について聞くと、「素晴らしいわ。大好きよ。日本には文化を分かち合おうというオープンさがあると思う。それに日本の人々は私たちとコミュニケーションをとろうとしてくれていると思うわ」と話しました。 またホルヘさんは、「日本人はとてもフレンドリーで礼儀正しく、街は清潔で整然としているね。カルチャーショックというよりも、米国と比べたら大部分が違うということ」と自国と異なる部分に気付いたと言います。「僕たちにとって一番大きいことは、メニューを読むのにGoogle翻訳を使わないといけないことかな。ドイツ語、スペイン語、フランス語などは、少なくともすべてラテン語をベースにしているから、単語を推測したり、聞いたりすることができる。ただ、日本語は漢字やひらがな……。まったく分からないよ」と“言語の壁”を大きく感じたと話していました。 話をしている最中にイルミネーションが点灯し、思わず「ワオ!」と笑顔を見せた2人。今後は大阪や京都、松本や金沢を訪れるとのことで、米国とは異なる日本の芸術作品に触れ、新たな発見をしてもらいたいですね。
Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム