ワークマンは「8800円ランドセル」で勝負…「過去最悪の少子化」でも異業種がランドセル市場に続々参入するワケ
■新規参入組ランドセルの評価は数年後にお預け 仮に各社が1万個ずつ売るとするなら、そこそこの生産ロット数だといえます。ブームによるバカ売れはない代わりに、70万個前後は必ず売れるという手堅い市場ですから、消費者ニーズに合わせて新規参入が増えることはある意味で当然といえます。これまでランドセル専門のメーカーが独占してきた市場に、各社が新規参入することは決して不思議ではないのです。 近年新規参入したブランドのランドセルはまだ6年間経過していないものが多々あります。新規参入組のランドセルの耐久性がいかほどあるのかが判明するのは数年先になります。新規参入組のランドセルを背負った子供たちが卒業するころ、彼らのランドセルに対する消費者からの評価が完全に固まるので、その時が、そのブランドのランドセルが買うに値するかどうかの分水嶺となるでしょう。 ---------- 南 充浩(みなみ・みつひろ) ライター 繊維業界新聞記者として、ジーンズ業界を担当。紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを取材してきた。 同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。 現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。 ----------
ライター 南 充浩