【ABC特集】女子中学生が歩行困難に 国はまだ認めていない“ワクチン後遺症” 接種後に長期間の体の異変 子どもへの接種の是非
新型コロナのワクチンを接種した後に、長期間の“体の異変”に悩まされている人がいます。数日以内に症状がおさまる「副反応」とは違い、1か月以上症状が続くという“ワクチン後遺症”・・・その実態を取材しました。
兵庫県尼崎市内にあるクリニック。21歳の男子大学生は、本人の意思とは関係なく体が動いてしまう不随意運動(ふづいいうんどう)に、9ヶ月間悩まされています。 (医師)「脳の炎症なんですよ。それで不随意運動が起きる。元々は元気に普通に暮らしていたね?学生やから」 (母)「はい」
男子大学生は去年6月に、1回目の新型コロナワクチンを接種。打って5分ほどした後に吐き気と震えに襲われ、その日の夜から不随意運動が始まったといいます。この病院にはほかにも、男子大学生のようにワクチン接種後、長期間、体の異変が続く、“ワクチン後遺症”に苦しむ人がいるといいます。
こちらは、14歳の中学2年生の少女。 (医師)「歩いてみて。あ~すり足やな~。はい、後ろ!これ、すり足や。バランス悪いからすり足になるんです」 (父親)「これでもだいぶ良くなった」 (医師)「学校に半年間、行けてない?。めまいみたいなのはする?ふわふわ?」 (少女)「ううん」 (医師)「ない?良かった」
少女は去年10月、1回目のワクチン接種を終えた6時間後に体が硬直し、一時は歩けなくなりました。小さい頃から続けていた水泳も出来なくなったといいます。 (医師)「ワクチン打つまでは学校に行ってたんやな?」 (少女)「うん、毎日」 (医師)「泳いだ?」 (少女)「うん、泳いでた」 (医師)「ワクチン打った後はどうだった?泳いだ?この半年」 (少女)「(首を横に振り)泳いでない」 両親によると、会話のやりとりも以前と比べ、遅くなったといいます。投薬やリハビリ治療を行い、短い距離は歩けるようになったものの、学校は、欠席を続けています。