尚玄、南果歩ら出演 ブリランテ・メンドーサ新作『義足のボクサー』日本公開決定
2021年の第34回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門に正式出品され、同年の釜山国際映画祭アジア映画の窓部門でキム・ジソク賞を受賞した『GENSAN PUNCH(原題)』が、『義足のボクサー GENSAN PUNCH』の邦題で日本公開されることが決定した。 【写真】『義足のボクサー』場面写真(計3枚) 本作は、第62回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した『キナタイ -マニラ・アンダーグラウンド-』、第69回カンヌ国際映画祭で主演女優賞を受賞した『ローサは密告された』など、不条理な社会でもがきながら懸命に生きる人々を撮り続けてきたフィリピン出身の映画監督ブリランテ・メンドーサの最新作。義足のために日本でのプロボクシングライセンスが取得できず、フィリピンに渡りプロボクサーを目指した実話を基に、夢をあきらめない若者の姿を描く。 沖縄で母親と2人で暮らす津山尚生は、プロボクサーを目指している。ひとつだけ人と違うのは、幼少期に右膝下を失った義足のボクサーであること。日本ではプロライセンスが取得できない尚生だったが、プロになる夢をあきらめきれず、フィリピンへ渡ることを決意する。そこではプロを目指すボクサーたちの大会で3戦全勝すればプロライセンスを取得でき、さらに義足の尚生も毎試合前にメディカルチェックを受ければ同じ条件で挑戦できるのだ。トレーナーのルディとともに、異なる価値観と習慣の中で、日本では道を閉ざされた義足のボクサーが、フィリピンで夢への第一歩を踏み出す。 主演は沖縄出身の俳優・尚玄。本作ではプロデューサーの1人に名を連ね、ボクサー体型を作り上げた。息子を見守る母を南果歩、コーチのルディをロニー・ラザロ、尚生を見守るメリッサをビューティー・ゴンザレスがそれぞれ演じている。
リアルサウンド編集部