IT技術であなたも“顔パス”に!? ゴルフ場が顔認証チェックインを実現
画面に顔を近づければ検温とチェックインが同時に完了
顔認証によって出来上がるエキスプレスレーンが、ゴルフ場の朝を変えようとしている。栃木県のゴルフ場、セブンハンドレッドクラブで顔認証によるチェックインが始まっているからです。 【写真】レストランのアイドル!?「ネコ型配膳ロボット」を見る コロナ禍でも密にならず、感染リスクの少ないレジャーとして堅調な人気を維持しているのがゴルフ場。ゴルファーが集中する土日の朝8時前後の時間帯ともなれば、ソーシャルディスタンスを保ちながらとはいえ、チェックインを待つ長蛇の列ができるケースも多く見られます。 そうした混雑を一掃する試みが1月7日、スタートしました。クラブハウスの入り口をくぐるとすぐにある、タブレットの画面に顔を近づければ、これで検温とチェックインが同時に完了。フロントですでに用意されたカードホルダーを受け取り、ロッカールームに直行できます。 このシステムはDXYZ(株)が開発し、当初はマンション、オフィス、保育園等の入退場や受付用に提供していた「FreeiD」サービスに、ゴルフ場向けの会員認証・検温機能を追加したことで実現したもの。 旧来のゴルフ場で行われるビジター用の受付カードへの住所、名前、電話番号などの記入はもちろんなし。現在考えられうるチェックイン方法では、国内最速と言えそうです。 現在フロントとレストランにパウチしたQRコードの案内を設置。時間のある時にスマホをかざせば、顔認証のアプリをダウンロードし、自分の顔を登録できるようにしています。しかしこのシステム、2月頭の時点ではスムーズに導入が進んでいるわけではありません。実は強力なライバルが身内に存在しているからです。 すでにセブンハンドレッドクラブでは手のひら認証のシステムを導入。フロントで手をかざし、生年月日をフロントで申告すれば、チェックインが完了。また楽天GORAの会員の場合もすでに個人情報は登録済みとあって、チェックイン時の手間は氏名の申告だけでOKとなっています。 そのため「今でも十分便利なのに、あえて顔認証まで登録しなくても」というゴルファーが意外に多いと言います。 「スマホのアプリに顔写真と住所、氏名、生年月日、電話番号を登録するだけなのですが、その手間を惜しむ方が意外に多いんです」(同クラブ関係者)