ホンダがヤマハ発に原付一種電動2輪車をOEM供給、それぞれの狙い
ホンダとヤマハ発動機は8日、ホンダの原付一種の電動2輪車を基にした日本市場向けモデルを、ヤマハ発にOEM(相手先ブランド)供給することで合意したと発表した。共通仕様に適合した交換式バッテリーを搭載するホンダの電動2輪車「イーエムワン イー」と「ベンリィ イーワン」をベースとし、2025年春ごろの供給を予定する。今後、契約締結に向けた検討を進め、原付一種の電動2輪車普及に向けた商品群拡充を目指す。 【写真】ホンダがヤマハ発動機にOEM供給する車両のベースとなる電動2輪車「EM1 e:(イーエムワン イー)」 同日会見したホンダの電動事業開発本部二輪・パワープロダクツ電動事業統括部の武藤裕輔チーフエンジニアは「電動車商品の拡大で顧客の選択肢が増える」と期待を込めた。ヤマハ発のランドモビリティ事業本部の吉田誠部長は「開発期間を短縮し、早く投入できる」と迅速な顧客対応を図る方針を示した。 両社は原付一種市場で強化される排ガス規制への対応などに向けて16年から協業を検討。電動車に関する協議も重ね、今回の合意に至った。