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リビア内戦、重大な転換点、トルコ勝利、ロシア敗北の代理戦争

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Wedge

どう出るロシアと米国

 今回のLNAの敗北は「ハフタル将軍をこの6年間で最悪の危機に追い込んだ」(ベイルート筋)のは事実だろう。ハフタル将軍はイスラム教徒のラマダン(断食月)を口実に停戦を発表したが、最近の一連の敗北を糊塗するためとの見方が強い。  だが、実際にLNAが軍事的に建て直せるかどうかはロシアが支援を拡大するかに大きく依存している。暫定政府の内相によると、ロシア人傭兵軍団が撤収したのを受け、シリア内戦に投入されていたミグ29戦闘機6機とスホイ24戦闘機2機がリビアに急きょ、派遣されたという。専門家はもし、派遣が事実なら、トルコへの警告であり、代理戦争がエスカレートする恐れがあると指摘している。  ロシアは一方で、ハフタル将軍が好戦的であることなどから、将軍に代わる政治指導者を物色中とも伝えられており、プーチン大統領が今後、将軍を見限るケースも考えられよう。だが、もう1つ、忘れてはならないのはトランプ政権の動向だ。  米国は元々、暫定政府を支持してきたが、トランプ大統領がハフタル将軍に電話するなどしたため、内戦でどちらを支持しているかあいまいな立場になっていた。その背景には、将軍が中央情報局(CIA)と関係が深く、一時米国に滞在していた事実も反映しているかもしれない。  しかし、米高官は5月初め、「将軍を支持しない」と言明、別の高官もロシアが「将軍を支援し、内戦をエスカレートさせ、人道的状況を悪化させている」と非難した。エルドアン大統領は数日前、トランプ大統領と電話で会談し、リビア情勢を話し合っており、米国の出方が気になるところだ。

佐々木伸 (星槎大学大学院教授)

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