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コロナで懸念 高齢者の心身不調 富山の専門家が助言「恐怖心持たず楽天的に」 

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北日本新聞

■自分なりの楽しみを  新型コロナウイルスの影響で地域活動が制限された高齢者の心身不調が懸念されている。長引く外出自粛で社会との接点を失い、うつ状態に陥った人もいる。専門家は「感染対策の副作用が出ている」と指摘。高齢者にとっての「ウィズコロナ」は、恐怖心を持たずポジティブ思考を持つことが大切という。(高野由邦)  「独り暮らしの上、外出自粛で誰とも話さないので気持ちが落ち込んだ」「足腰が弱った」。中高年の生きがいづくりを支援する「富山社会人大楽塾」代表の柳原正年さん(77)=富山市=の下には、80代を中心に切実な声が寄せられている。  行事が軒並み中止となり、「高齢者は地域の公民館やカルチャー教室などの居場所を失った」と柳原さん。「ステイホーム」の推進は感染防止に効果を上げてきた半面、孤立を招き、健康寿命を縮めかねず、「コロナ対策ばかり叫ばれるが、認知症やうつ、要介護の前段階『フレイル』が潜在的に増えている可能性がある」と危惧する。

 外出自粛は解除されたが、国が示した「新しい生活様式」も高齢者にはハードルが高い部分がある。マスクは声が聞き取りにくくなり、熱中症のリスクが高まる。オンラインの活用にも慣れていない。  高齢者がアフターコロナを生き抜くこつとして、柳原さんは意識改革を挙げる。「過度に恐怖心を持たず、ポジティブで楽天的な思考を持つことが肝心」。自宅にこもると免疫力が低下するため、外で体を動かすなど自分なりのちょっとした楽しみをつくるよう呼び掛ける。よく笑うことや体で感情を表現する「ボディーランゲージ」、感謝の言葉を使うなどコミュニケーションを見直すのも有効という。 ■農園で仲間づくり 入善町社協がオープン 孤立防止 外出機会提供  外出自粛などによる高齢者の孤立化を防ごうと、入善町社会福祉協議会は6月上旬、町内の休耕田を活用して野菜を育てる「ふれあい農園」をオープンした。  コロナ禍で引きこもりがちな高齢者に外出機会を提供し、畑作業を通じて仲間との触れ合いや健康づくりにつなげる狙いがある。

 社協が農事組合法人ウワダが所有する休耕田を借り上げ、ウワダやJAみな穂の協力を得て畑に整備した。  仲間たちとナスやトマトを育てる同町入膳の中田清さん(74)は「外で自然相手に作業しながら、冗談や世間話ができるのはいいものだ。収穫が楽しみ」と笑みを見せる。利用者を募集中(料金無料)。  問い合わせは同社協、電話0765(72)5686。

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