Snow Man 目黒蓮『消えた初恋』、原作と見比べるのも楽しい「井田らしさ」を考察
11月20日に第7話が放送されたドラマ『消えた初恋』(テレビ朝日系)。Snow Man・目黒蓮となにわ男子・道枝駿佑がキャラクターを見事に演じているなど原作の再現率が高い同作だが、細かな部分を見ていくとドラマオリジナルのシチュエーションも少なくない。そしてオリジナル要素が加わることで、より「井田らしさ」、「青木らしさ」が表されていると言えそうだ。そこで今回は、「ドラマオリジナルシチュエーションから見える井田らしさ」をテーマに見ていきたい。 【画像】井田に顔を近づけられて頬を赤らめる青木 まず、印象的なのはバレー部のシーンだ。目黒演じる井田はバレー部員。原作と比べてドラマではバレー部のシーンが多く、井田が青木のことで悩んでいる際などに映されている。部活動のシーンが入ることで高校生感がより濃くなるだけでなく、恋愛に疎くてバレーにのめり込んでいるという井田の硬派な印象が強くなっているように感じる。また、目黒の部活姿はファンにとって貴重な“お楽しみ要素”。Johnny's web内ブログで目黒が「バレーが楽しい」、「Snow Manみんなでバレーがやりたい」と書いていたことがある通り、目黒自身も楽しみながら演じているようだ。井田らしさを強めるだけでなく、楽しみながら演技をしている目黒の姿が見られる貴重なシーンにもなっている。 そして、大きく設定が変わっていたのは林間学校。原作では、北海道への修学旅行という名のスパルタスキー合宿というシチュエーションであった。そこで井田とあっくん(相多)は成績の良いAクラスだったが、青木と橋下さんは一番下のDクラスになってしまい、地獄のスパルタ練習や質素な食事に袖を濡らしていた。一方、林間学校ではオリエンテーリングで自分たちの夕食となる食材を手にするために奔走するというもの。 ここでも青木と橋下はほとんど食材を手に入れられなかったが、井田の提案で食材をみんなで分け合うことになる。学園祭のシンデレラで王子を演じたことで、「めっちゃ人気出た」とあっくんが言っていることを考えると、井田は学園祭までそこまで目立っていたタイプではないことが推測される。そんな井田のひと言でクラスが団結したオリエンテーリングは、井田の発言力と存在感という漫画では見えづらかったクラス内での立ち位置が見えている。さらに、淡々と正論を言う目黒のセリフの言い回しもリアルで、臨場感につながっているのではないだろうか。 また、第6話の練習試合も大きく設定が変わっていたシーンの一つだ。原作では青木と井田が一緒に合コンに行くというシチュエーションだったため、細かな部分に違いが見える。例えば、青木のライバル(?)となる女子高生は原作のようなギャルではなく、清楚な美人マネージャー。見た目で言えば硬派な井田とお似合いのため、青木のライバル心や不安な気持ちがより伝わりやすくなっている。そんな女子高生相手でも井田は周りのバレー部員のように浮足立った感じは一切なく、ブレずに青木にしっかり向きっているのが良い。さらに目黒が淡々といつものトーンでセリフを言うことで、井田の真っ直ぐなブレない性格がより見えていたのではないだろうか。 折り返し地点を過ぎた、ドラマ『消えた初恋』。この先もオリジナルシチュエーションが度々盛り込まれていきそうだ。それに伴って、見えてくる井田らしさも増えていくだろう。原作と見比べながら楽しんでみるのも、面白そうだ。
高橋梓