河本力「今日したミスは明日絶対しない」4位浮上も上がり2ホール猛省 キャディーの姉・結も「悔しい」
◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー メジャー最終戦 日本シリーズJTカップ 第2日(29日、東京よみうりCC=7002ヤード、パー70) 4打差の8位から出た飛ばし屋の河本力(りき、大和証券)は1イーグル、5バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの67と伸ばし、通算4アンダーで首位と5打差の4位に浮上した。コース改修された6番パー5(519ヤード)で初日から2日連続でイーグルを奪取。上がりの17番と18番で3つスコアを落としたが、自身の試合では初めてキャディーを務める女子ツアー2勝の姉・結とのタッグで上位争いを演じる。 スコアを1つ上げて迎えた6番パー5(519ヤード)。河本はピンまで残り約160ヤードの第2打を46度ウェッジでグリーン右サイドのラフへ。7ヤードの第3打を60度ウェッジでチップインイーグルだ。勢いに乗ると、その後は4つのバーディーを重ね、16番までに6つスコアを伸ばしていた。「順調にゴルフできていた。最後ね、ちょっと17、18(番ホール)とやっちゃったけど、全体を通してはいい感じのゴルフだった」と振り返る。 だが、いい流れは17番で一転。ドライバーを振り抜いた第1打が右OBとなり、ボギー。名物の18番パー3は第1打をグリーン左奥に外し、左足下がりの難しい状況からの第2打はピンそば約2メートルにつけたが、第3打のパーパットはフックラインを読み切れず。1メートル弱の第4打もカップの左縁をなめ、痛恨のダブルボギー。観客のため息とともに肩を落としてホールアウトした。 「(17番第1打は)なんの不安もなくやったんですけど、ちょっと自分のテンポを作れなかった。自分の未熟さ。上がりでやっちゃう詰めの甘さ。ここでやるか、という感じなんですけど」と自身への怒りをにじませた。結も「悔しい…」ともらしながら、クラブハウスに引き上げてきた。 首位との差は5打に広がったが、順位を上げた。残り2日。まだまだ逆転の可能性は十分に残す。「自分の状態はいいので、まだまだ諦めずに最後までやったら、(逆転の)可能性はあると思っているので、切り替えて頑張りたい。自分のできることだけに徹底して、今日したミスは、明日絶対しないっす。それだけだよ、マジで」と、力は自分自身に言い聞かせると、結とともに練習場へと向かった。
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