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輸入車は壊れやすいってホント? 修理代が国産車より高くなる理由とは

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くるまのニュース

 国産車にはない魅力がある輸入車に、1度は乗ってみたいと思う人も多いでしょう。  その一方で、「輸入車は壊れやすく、修理代が高い」といわれていますが、実際のところはどうなのでしょうか。 【画像】高潮で全損… 海水を浴びた新車の「フェラーリ」を見る(18枚)

「輸入車は壊れやすいのか」という点については、半分正解だといえます。すぐに壊れることはないので「壊れやすい」といい切れるわけではありませんが、意外な部分が壊れることがあるのは事実です。  秀自動車(栃木県宇都宮市)の整備士である高島氏は、次のようにいいます。 「輸入車が壊れやすいと思われているのは、ヨーロッパや北米と日本の事情が違うというのが原因だと考えられます。  日本のように、信号などでストップ&ゴーを繰り返す環境は、世界的に見ても珍しいです。また昨今は日本の気候変動が激しく、昔と比べて夏には年々気温が上昇しており湿度も高いです。  輸入車は当然ながら熱対策が施されていますが、日本の過酷な交通環境は設計段階での想定を超えているのかもしれません」  さまざまな分野でグローバル化が進み、製品の信頼性も向上しているとはいえ、輸入車は、完全には日本の道路事情にマッチしていない、または考慮した設計になっていないのが実情だといえます。  その点、国産車メーカーは日本の風土、道路事情を熟知しており、かつ日本人がクルマに求めるものを把握した上で設計されており、そこは国産車と輸入車の違いでしょう。  日本とは環境が異なる輸入車では、どのような部分が壊れがちなのでしょうか。 「長距離を走ることが多い国のクルマと渋滞が多い日本のクルマでは、エンジンルームの熱対策が異なり、電装系が異常を起こして意外なところが壊れやすくなってしまうのだと思います。  ただ、パワーウインドウのモーターやウインカー、ルームランプなどの室内灯などの電装系だけでなく、スイッチやレバーなどの樹脂製品、ドアやボンネット、エンジンに使われるガスケットやホースなどのゴム製品の劣化による故障が多いのは事実ですが、走行中にエンジンが壊れるといったトラブルは少ないようです。輸入車のエンジンの信頼性は高いといえます」(高島氏)  その一方で、「国産車だから、細かい部品の信頼性も大丈夫」と安心できないともいえます。 「世界中でパーツのグローバル化が進んでいます。たとえば日産はルノーと提携関係を結んでいる関係で、エアコンのコンプレッサーにEU製品を採用している車種もあります。  これは日産だけの話ではなく、すでにほかの国産メーカーもパーツだけでなく組み立てまで海外の工場でおこなうため、細かいパーツや消耗品などはできるだけ安い現地で調達するということでしょう。  そうなると、海外で生産されている国産車でも、マイナートラブルが増える可能性は否定できません」(高島氏) ※ ※ ※  これはクルマに限ったことではなく、我々が普段使用しているスマートフォンも海外で生産され、内蔵される精密機器も海外製です。精密機器の集合体であるクルマになれば、さらに海外のパーツに依存する率が高まるのは必然ではあります。  ただ、国産車の場合は、前述のように日本の交通事情や気候を考慮した設計としているため、エンジンルーム内の熱対策などが適切に施されています。そのため、海外パーツでも高い信頼性を確保できているのでしょう。

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