「鬼滅の刃」と“鬼師”のコラボが今月末から開始 大人気アニメとのコラボで瓦業界に注目を―
大人気アニメ「鬼滅の刃」と瓦の名産地・愛知県高浜市の“鬼コラボ”が10月30日から始まります。 その背景には、瓦の需要減少や後継者不足などで悩む瓦業界の苦労がありました。
現在公開中の映画「鬼滅の刃」は、公開初日から3日間で、観客動員数約342万人、興行収入46億円超えを達成。平日、土日ともに、国内で公開された映画の中で、興行収入および観客動員数は歴代1位を記録しました。 そんな「鬼滅の刃」と瓦の名産地・愛知県高浜市の職人がコラボすることになった、きっかけとは… 「鬼瓦をつくっている鬼師と鬼滅の刃の鬼ですね。“鬼”つながりですね」(鬼師 加藤佳敬さん) 鬼師とは、手作業で鬼瓦や飾り瓦をつくる職人のこと。 その鬼師と鬼滅の刃、“鬼”つながりということでコラボレーションが決まったのです。
取材した朝にできたばかりなのは、主人公たちが持つ刀の鍔(つば)を模したグッズ。 瓦と同じ原料でつくられていて、全部で10種類あり、キャラクターによりその形は様々です。
中でも鬼師・加藤さんのお気に入りは、煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)というキャラクターの鍔(つば)。炎をモチーフとしたデザインが特徴です。
約2年前からアニメ作品とのコラボを考えていたという鬼師たち。 瓦の需要の減少や後継者不足など様々な問題を抱える瓦業界ですが、大人気アニメとコラボすることで認知度を上げ、少しでも若い人に”鬼師”や”鬼瓦”に興味をもってもらおうと思いました。 「どうしたら皆さんに瓦、鬼瓦というものを 知っていただけるかなと思っていた。アニメーションとコラボすることで、子どもたちにも鬼瓦を知ってもらえるかなと思った」(鬼師 加藤さん)
この企画には、若い鬼師も参加しています。 女性の鬼師、伊達由尋さん(26)は「鬼滅の刃」の大ファンだといいます。 「私も大好きな作品なので、毎日仕事を楽しくできています」(鬼師 伊達由尋さん) そんな伊達さんが、このコラボを通して伝えたいことは―。 「職業的に安定している職業じゃないので、もっと需要が増えれば安定した職業になっていくと思う。こういう作業とか作品を見てもらうことで、自分も作品が作れるんだって思ってもらって、鬼師を目指してもらったり、こういう職業にはいってもらえるといいな」(鬼師 伊達さん)
中京テレビNEWS