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チョ・グク前法相の親類、一審で懲役4年

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朝鮮日報日本語版

 チョ・グク前法務部長官ファミリーが投資した私募ファンド疑惑の中心人物である甥のチョ・ボムドン被告が横領などの罪で起訴された裁判で、一審のソウル中央地裁は30日、懲役4年、罰金5000万ウォン(約450万円)の判決を言い渡した。チョ・グク元長官の周辺人物に対し、裁判所が初の判断を下した格好だ。判決はチョ・ボムドン被告の主な容疑の相当部分を認定したものの、チョ・グク前長官の妻、チョン・ギョンシム東洋大教授と共謀した容疑3件のうち1件を有罪、2件を無罪とした。今回の判決はチョ・グク前長官の裁判にも影響を与える見通しだ。  現在一審が進んでいるチョン・ギョンシム被告の基礎事実は3つに大別される。子女の入試不正、証拠隠滅、私募ファンド不正だ。今回のチョ・ボムドン被告に対する判決はチョン被告の私募ファンド不正事件と関連があり、注目を集めていた。検察が事件でチョ被告とチョン被告が共謀していたと判断した部分は▲チョ被告が運営していた投資運用会社コリンクPEによる横領▲ファンド出資額の虚偽申告▲証拠隠滅--だ。  横領部分はチョン被告が2017年2月、チョ被告が事実上の代表を務めるコリンクPEの有償増資を引き受ける形で5億ウォンを出資し、チョ被告がチョン被告に総額1億5000万ウォンを支払ったとされるものだ。検察はチョン被告がチョ被告を通じ、名義を借りた形で投資を行い、投資の見返りとして、チョ被告が会社資金を横領し、チョン被告に巨額のコンサルティング費用を支払ったとみている。この部分について、ソウル中央地裁は「(会社資金を着服した)横領ではなく、チョン被告がチョ被告に金銭を貸し、利子を受け取った個人間の金銭取引だ」として無罪判断を下した。

 チョン被告が同年7月、コリンクPEが設定した私募ファンドに14億ウォンを出資する際、ファンドの約定金額を99億ウォンに水増しして申告したとして、資本市場法違反に問われた部分については、「異例のことではない」として無罪とした。  しかし、昨年初めにチョ・グク前長官周辺の不正疑惑に対する検察の捜査が進む間、チョン被告が「家族の名前が出たら大変なことになる」などとして、チョ・ボムドン被告にコリンクPEの内部資料破棄を指示し、チョ被告がそれに従った証拠隠滅の部分については、有罪を言い渡した。判決は「国家の刑罰権を妨害するもので、責任を問うべきだ」と指摘した。チョン被告の私募ファンド不正容疑はこのほか、二次電池メーカーWFMのインサイダー情報を利用し、同社の株式を他人名義で取得した疑惑などがある。  ソウル中央地裁はチョ被告の主な起訴事実については有罪と判断した。無資本で企業を買収し、その企業の現金と資産を流用する「企業狩り」が主な容疑だった。ただ、判決は「チョ被告が権力を利用して違法に資産を増殖した『権力型犯行』は証拠によって確認されてはいない」と指摘した。

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