マカオ、今年39例目の輸入性デング熱感染確認…患者に広東省江門市への複数回渡航歴
マカオ政府衛生局(SSM)は12月12日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認したと発表。マカオでデング熱感染例が出現するのは当地感染を含めて8日ぶりで、今年の輸入性感染例は計39例となった。 今回感染確認された患者はマカオ人の男性(86)で、潜伏期間を含む前月(11月)から12月10日にかけて広東省江門市へ複数回の渡航歴があったとのこと。デング熱の型はⅠ型で、容体は安定しており、同住の家族に体調不良は出現していないという。同局では、患者の自宅及び主な活動地点付近で蚊の駆除を実施する予定とした。 このところ広東省で比較的多くの当地感染例が出現しているとされ、マカオで10月以降に感染確認された輸入性事案の大半に中山市、仏山市、江門市滞在歴があった。マカオと広東省、特に中山市の位置する珠江西岸部との往来は緊密で、同局は今回の発表に合わせ、広く公衆に対して必ず予防策の強化に取り組むよう累次の呼びかけを行った。 昨年のマカオにおけるデング熱感染確認は7例で、すべて輸入性だったが、今年はすでに輸入性感染が2月(1件)、5月(1件)、6月(2件)、7月(1件)、10月(18例)、11月(12例)、12月(4例)の計39例、当地感染が10月(1例)、11月(8例)の計9例に上っている。マカオの人口は約68万人、人口密度は約2万人/平方キロ。