Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

別府市に柳原白蓮の名を冠した温泉 赤銅御殿の跡地、同じ泉源

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
大分合同新聞

 大正・昭和期の歌人、柳原白蓮の名を冠した「白蓮の湯」が別府市青山町の鍼灸(しんきゅう)治療院にできた。白蓮が滞在した赤銅(あかがね)御殿の跡地にあり、同じ泉源から湯を引いている。直筆の色紙なども展示して、別荘文化の一端を感じられる場所になっている。  温泉は隣接地の「赤銅泉源」から引いている。鍼灸院の経営者が歴史的な由来があると知って営業許可を取得し、6月には別府八湯を巡る名人会のスタンプラリー「温泉道」に登録。誰でも入れるようにした。  管理する藤沢三恵さん(65)は「無色透明で肌に優しい温泉。40度なので別府にしてはぬるめ。ゆっくり、ゆったり入って穏やかな気持ちになってほしい」と話す。

 赤銅御殿は、白蓮の夫で筑豊の炭鉱王、伊藤伝右衛門がぜいを尽くして建てた別邸。鍼灸院の中庭には御殿で使われていた庭石があり、当時の写真や白蓮直筆の短冊、戯曲「指鬘(しまん)外道」の初版本なども並べている。  資料を提供した別府市の平野芳弘さん(69)によると、多くの文化人が白蓮を求めて会いに来る文化サロンのような場所だった。「その中には白蓮と並び『大正三美人』の1人と称された歌人、九条武子もいた。三美人のうち2人が入浴した温泉。まさに美人の湯だ」  別府市内では大正、昭和にかけて別荘文化が花開いたが、中山別荘、麻生別荘を含め多くが取り壊された。平野さんは「近くには白蓮の歌碑もある。温泉をきっかけに別府の歴史や文化にも興味を持ってもらえたら」と話した。 <メモ>  入浴は完全予約制。営業時間は10~15時。1人700円。1回で入浴できる人数は大人2人まで。火曜、第1、3日曜日が定休。問い合わせは、あかがね青山治療院(TEL0977・75・8888)。

【関連記事】