ドジャース「胴上げ投手」ビューラー、FA市場で人気…ヤンキースと「お互い興味」と報道、師匠カーショーとの別れの時がくるか
ドジャースからフリーエージェント(FA)となったウォーカー・ビューラー投手がFA市場で人気のようだ。MLBネットワークのジョン・モロシ記者は22日、ヤンキースとビューラーが相互に興味を示していると報じた。一方で、複数の米メディアがアスレチックスのコッツェイ監督がビューラー側と交渉したと認めたと伝えている。 古巣のドジャースはビューラーに対して、定額で来季年俸2105万ドル(約32億円)となるクオリファイング・オファー(QO)を出さなかった。これにより他球団がビューラーを獲得しても、ドラフト指名権を喪失することはなく、ビューラー獲得に前向きになれる要因の一つにもなる。他に先発不足のブレーブスも候補に上がっており、古巣のドジャースも再契約の可能性は残る。 ビューラーは今季、2度目のトミー・ジョン手術から復帰した。全盛期と比べて球速が衰えてモデルチェンジに苦労し、シーズンは1勝6敗、防御率5.38と不本意だった。しかし、ポストシーズンで大舞台の強さを発揮。3試合連続無失点で、ワールドシリーズ第5戦は9回に守護神として登場し、「胴上げ投手」となった。以前なら真っ直ぐ勝負のところで、緩いカーブを使うなど投球に幅が出た。来季はポストシーズンでつかんだ手応えを、どうシーズンに生かせるかが鍵となる。 ビューラーは、通算212勝の大投手カーショーの背中を見て育った投手の一人。偉大な先輩と別れの時がくるのか。それともまた同じユニホームを着るのか。
中日スポーツ