インド野党、財閥アダニへの議会調査を要求 米での会長起訴受け
Sakshi Dayal Shilpa Jamkhandikar [ニューデリー 21日 ロイター] - インドの野党は21日、財閥アダニ・グループのゴータム・アダニ会長が贈賄などの罪で米検察当局に起訴された問題を受け、議会としても同財閥を巡る不正行為疑惑を調査するよう求めた。 アダニ・グループは疑惑を根拠がないとして否定し、全ての法律を完全に順守していると表明している。 野党はアダニ被告とアダニ・グループについて、モディ印政権によって保護されてきたと非難している。同財閥側と政府側はそうした主張を否定している。 主要野党・国民会議派の指導者ラフル・ガンジー氏は記者団に対し、「野党のリーダーとしてこの問題を提起するのは私の責任だ」と述べた。同党のカルゲ総裁は「アダニ・グループの活動のあらゆる側面」について包括的な議会調査を求めた。 一方、モディ首相のインド人民党(BJP)の指導者アミット・マルビヤ氏は、国民会議派は不必要に興奮すべきではないと指摘。「議会の会期直前で、トランプ次期米大統領就任が迫っているこのタイミングでの起訴発表にはいくつかの疑問がある」と述べた。疑問の詳細には言及しなかった。